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03月05日-02号

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  1. 名張市議会 2015-03-05
    03月05日-02号


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    平成27年第364回( 3月)定例会         平成27年名張市議会第364回定例会会議録 第2号              平成27年3月5日(木曜日)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~                   議事日程 第2号           平成27年3月5日(木曜日) 午前10時開議第 1 会議録署名議員の指名第 2 一般質問~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  本日の会議に付した事件   議事日程のとおり~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  出席議員   足立 淑絵      阪本 忠幸      山下  登      田北 利治   柏  元三      富田真由美      常俊 朋子      森岡 秀之   豊岡千代子      幸松孝太郎      吉田 正己      浦崎 陽介   森脇 和徳      細矢 一宏      三原 淳子      吉住美智子   永岡  禎      川合  滋      福田 博行      柳生 大輔~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  欠席議員   なし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  説明のため出席した者   市長        亀井 利克       副市長       前田 國男   教育委員長     福田みゆき       教育長       上島 和久   監査委員      黒岩 良信       総務部長      夏秋 佳生   企画財政部長    森岡 千枝       調整監       前川  肇   危機管理担当部長  栢本 昌展       地域部長      奥村 和子   市民部長      福井眞佐也       生活環境部長    藤岡 善光   健康福祉部長    菅生 治郎       子ども部長     杉本 丈夫   産業部長      橋本 裕徳       都市整備部長    松本 壽次   会計管理者     高橋 則男       上下水道部長    岩崎 壽久   教育次長      高嶋 正広       市立病院副院長   竹内 禎高   市立病院事務局長  今井  寛       消防長       北田 清秋   環境衛生担当参事  大西 昌男       秘書室長      牧田  優~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  事務局職員出席者   事務局長      田中 耕作       次長        米山 暢子   議事法務室長    羽後 和秀       書記        岡田 順正~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時0分開議  (議長吉住美智子議長席に着く) ○議長(吉住美智子) 皆様、おはようございます。 ただいまから本日の会議を開きます。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(吉住美智子) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において三原淳子議員、永岡 禎議員を指名いたします。           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ △日程第2  一般質問 ○議長(吉住美智子) 日程第2、これより一般質問を行います。 発言は議長の指名により順次これを許します。 なお、質問は答弁を含め90分といたします。 川合 滋議員。  (議員川合 滋登壇) ◆議員(川合滋) 皆さん、おはようございます。 第364回3月定例会一般質問、初日1番目に登壇をさせていただきます川合 滋でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 まず、質問に先立ちまして、本年3月末をもちまして本議場内におられます田中議会事務局長橋本産業部長高橋会計管理者を初め29名の職員の方々が定年を迎えられ、退職されると伺っております。退職を迎えられる職員の皆様方に議会の立場から一言御礼を申し上げたいと思います。 皆様方には、在職期間の長短はございますが、これまで名張市職員としてそれぞれの部署で職務に精励され、当市の発展に大きく寄与されてまいりました。皆様の長年にわたるご労苦とご尽力に対しまして心から敬意をあらわしますとともに、感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 皆様方には、退職されましても健康に十分ご留意いただき、大所高所の立場から名張市のさらなる発展躍進のためにご指導、ご協力をいただきますことをお願いをいたしたいと思います。皆様の今後の活躍とご健康をご祈念申し上げまして、感謝の言葉といたしたいと思います。長い間、ご苦労さまでございました。 それでは、本題に入りたいと思います。 第1番目、ものづくり条例の制定をということで、これは質問というよりもお願い事項になるかもしれません。名張は、自然、歴史、伝統的文化の町であります。そんな名張は伊賀の地であり、伊賀であるにもかかわらず、伊賀市の誕生によって何となく伊賀から離れたような感がしてなりません。しかしながら名張は伊賀の地であり、伊賀焼、伊賀組みひも、火縄等、芸術性にもすぐれた伊賀の名物、これも名張にあるわけでございます。 また、伊賀米コシヒカリは4年連続特Aという実績を重ねられています。また、最近では名張へ進出された企業が名張からの製品が名張独特のものというか、全国でも名の通ったものをおつくりいただいている、これが現在の名張ではないでしょうか。ますますこれを条例という形で検証しながら、名張をアピールする必要があるのではないでしょうか。 産業が文化を支え、文化が産業に刺激を与えているのではないでしょうか。これからの物づくり物づくりは働く意欲の象徴であり、誇りであると思うものであります。物づくりは、人づくりにもつながってくる、そんな意味から名張のものづくり条例というふうなものを制定してはいかがかなと思います。 現在、金沢市や高松市でも伝統的産業を中心としたものづくり条例が制定されています。ぜひとも我が名張でつくっていただきたいものだとこんなふうに思います。 そして、この条例のもとに伝統的な産業に従事している、一芸に秀でた人を名張版のマイスター、名張の人間国宝として顕彰してはどうでしょうか。そうすると、ますます皆さん方に意欲が湧いてくるだろうし、そしてそれが後継者の育成につながってくる、伝統の保護になり、顕彰につながっていく、こんなふうに思うところでございます。 ぜひともものづくり条例を制定していただきたく、この質問を上げさせていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。 2番目に、公園整備についてお伺いをしたいというふうに思います。 名張に公園といいますと、例えば東山の環境公園であり、また中央公園であり、平尾山のカルチャーパークであり、大規模な市が設置した公園があります。市もしくは県が設置した公園があります。 この公園の維持管理、やっていただいていることだろうとは思いますけれども、長年経年により老朽化しているものがあったりとか、また遊具等については見直しをしていただきながら取りかえもしていただいているようでございますけれども、抜本的な整備をする必要があるのではないでしょうか。 また、東山の公園にはトイレがございません。市民が憩う場所でありながらやっぱりトイレは欲しいな、あの場所に排水やいろんなことを考えたら難しいものもあろうかと思いますけれども、バイオトイレというこういういいものもあるわけですんで、ぜひともそのこともお考えいただければというふうに思います。 そして、中央公園には体育館があり、野球場があり、陸上競技場があり、テニスコートがあり、プールがあります。体育館は、改修工事が行われましたが、その他の施設については野球場も一部直していただきましたけれども、まだまだ整備が急がれる状況にあります。陸上競技場の整備が一番先に手をつけていただけるのかなと思っているところでございますけれども、全くこの陸上競技場の整備計画が見えてきません。いつごろ、どのような改修をされようと今計画されているのか、このことについてもお伺いをしたいというふうに思います。 次に、各住宅団地の公園です。どこどこ何号公園という形で住宅団地には公園があります。この公園は、それぞれ開発をしたディベロッパーがこの公園を設置して、そして市に移管をし、現在では地域の皆さん方が草刈り等、ふだんの維持管理は委託を受けて行っているのが現状でございますけれども、しかしながらそれだけで本当にこの公園を見逃していいのでしょうか。例えば、のり面の崩壊であったりとか、フェンスが壊れているとか、大規模な修繕というか、抜本的な修繕をする公園があちこちに出ているのが今の現状ではないでしょうか。 確かに、地域の皆さん方に管理委託を出していただいてます。そして、自分たちで草刈りをしながら、その管理委託という形でやっているところもあれば、地域の皆さん方から、また下請のところに出しているという現状もあります。そのことをとやかく言うつもりはありませんけれども、しかしながらふだんの草刈り程度の管理でこの公園が賄えるのか、維持できるのか、若干疑問があります。 昨今、高齢化社会を迎えた中で、地域の皆さん方はそれぞれの健康増進というか、生涯現役を目指すためにも公園を利用してスポーツ活動をしておられます。この皆さん方、いろんな工夫をしてやっておられますけれども、子供たちの声よりもそういった皆さん方の声のほうが多くなったのは今の公園の現状ではないでしょうか。 しかし、やっぱりここにもトイレがない、こんな状況もあります。一部トイレをつくっていただいている公園もありますが、足腰が弱って洋式トイレにしてほしいなという声が多く聞きます。やっぱり今すぐにとは言いませんが、この公園にもトイレもしくは今あるトイレを洋式にしていただければなとこんな思いでこの質問をさせていただいております。 そしてまた、それぞれの公園の整備については、一気にというわけにはいきません。やっぱり計画を立てて年次的にやっていくという手法が必要かというふうに思いますけれども、そのようなことをお考えなのかどうか、このこともお伺いをしておきたいというふうに思います。 次に、市役所の表玄関とはという質問をさせていただきます。 今、ちょうど確定申告、税金の申告の時期でございます。多くの皆さん方が市役所に訪れます。大抵の皆さん方は、駐車場にとめて駐車場側から入ってこられます。それはそれでいいんですが、市役所の表玄関というと駐車場側が表玄関とは思えません。正面が表玄関だろうと思いますけれども、なかなかそこから入ってこようとしていただける市民が少ない、なぜかというと、車社会の中で駐車場はない、外に車はとめておけない、こんな現状ではないでしょうか。正面を改造して、全てを駐車場にしろとは言いません。しかしながら、正面玄関で一旦おりて、もしくはそこを通過して駐車場に回る、そんな改造が必要ではないでしょうか。 議員としていろんな市へ行政視察に伺います。裏口から入る市というのは、なかなか少のうございます。議会棟がちょっと横にあれば議会棟から入らせてもらうというのはありますけれども、しかしながらやっぱり正面玄関を避けなければならないという状況というのは少ないんだろうな、まれに見るんだろうなというふうに思っているところでございます。 ぜひ、この正面を正面玄関らしく車が横づけできるような表に改造できないでしょうか。また、あの広々とした庭については、職員の皆さん方が時々清掃もしていただいているというのを目にするわけですけれども、やはり雑草が目立つ、ああ、なかなかいい正面玄関の公園だなという感じはしないのではないでしょうか。 そのことも考えていただいて、市役所の表玄関らしくというふうなものをお考えになってはいかがでしょうか。 次に、校区再編に関してお伺いをしておきます。 少子化が進む中、子供が生きる力を培うことができる学校教育、これが将来にわたり保障できる、そんな観点から学校の適正配置については検討が必要だろうというふうに思います。 国では、財務当局が40人学級ということを言っているようですけれども、今日本は35人学級が普通でございます。そして、国は学校の標準規模を12学級から18学級というふうに言われています。単学年単学級というふうなものを避けようとしておられます。このことについては、そう問題視するものではありませんけれども、クラスの人数、せめて低学年は30人学級というのが望ましいのではないでしょうか。もしくは、1クラス十数人という学級編制が望ましいのではないでしょうか。 ある市へ視察に行ったときに、そこはそれを守るために市単で教員配置をして、それを守っているんだというところも見させてもらうことができました。そういう観点を入れていただくと、今名張の校区再編、統廃合の考え方の中で単学年単学級というものはひょっとしたらクリアするのではないでしょうか。35人、40人で縛ってしまうと、かなりの学校がひっかかってしまいます。もう少し柔軟な対応でこのことをお考えいただけないのかなということをまず冒頭、お願いをしたいというふうに思います。 今、名張市は長瀬小学校に始まり国津小、滝之原小、錦生小とこの4つの学校を閉校をして、そして長瀬小は比奈知小に、国津小はつつじ小に、滝之原小は比奈知小に、錦生小は錦生赤目小学校にという形に変わりました。この4校の閉校の後に続くときにこのときの校区再編のあり方を再検討するというふうにおっしゃってました。どのような検討をなされたのか、そして今後どのような形で進んでいくのか、そしてまたあの校区再編の検討の中で地域づくり委員会とリンクさせながら編成もするということもうたわれていました。 しかしながら、現実には今統廃合した中で地域づくり委員会が2つかぶったり、かぶっているところが出てきているのも事実なわけでございますから、余りこのことを重要視する必要はないのではないのかなというふうに思います。 今、通っている近くの学校を通り越して遠くに行かなくてはならないという現実が起こったときに、さて親御さんはどう思うのか、こんなことも皆さん方、お伺いになっているのでございましょうか。そのことについてもお尋ねをしたいというふうに思います。 もう一つは、この再編計画の中で新設の学校はつくらないということが基本にありましたけれども、いろんな状況を考えたときに統合した学校をつくる必要が出てくるのではないのかなと思われる節がございます。子供たちの通学条件、いろんなことを考えたときに新設はつくらないで済ませるものかという思いをしてなりません。そのことについてのお考えをお聞かせいただきたいというふうに思います。 また、中学校についてもやはり今5中あるわけですけれども、考えざるを得ないのではないのかなというふうに思いますので、この辺についてもお答えをいただきたいというふうに思います。 次に、校区再編とかなり関係も出てくるだろうし、かかわってくるだろうと思いますが、小・中学校の通学環境についてお伺いをしたいと思います。 通学距離については、小学校で4キロメーター以内、中学校で6キロメーター以内というふうに国のほうでも言われてますし、名張もこんな状況になってますけれども、この通学距離の見直しというか、名張の現状を踏まえた中での通学距離を考えるということはいかがでしょうか。その辺はお考えがあるのかないのかもお聞きしたいと思います。 そしてまた、距離の問題ではなく、通学条件、環境の問題も大いにあるのではないでしょうか。多くの児童・生徒が通う同学年の子供たちがいるのであれば、複数で登下校可能なわけですけれども、小規模になってしまうと本当にひとりぼっちで遠距離を歩かなくてはならない、こんな子供もできているのではないでしょうか。 そしてまた、昨今では猿や鹿やイノシシや動物が出没をする、こんな物騒な時代になってます。このことについても、もし子供たちが猿と遭遇したら、こんなことを考えると、やっぱりそういった環境面も考慮する必要があるのではないでしょうか。距離だけでははかれない、そんな問題があるのではないでしょうか。 そしてまた、通学路についてもです。中学生が自転車で通学するのに道路幅が狭く、横に水路があってかなり危ないという中学生もあります。いろんな状況の中で、通学路の安全点検というか、ちょっとしたことでちょっとした工夫で子供たちの安心して安全な通学路の確保が図れるのではないでしょうか。通学路の点検もやっていただいているようですけれども、どのような点検をして、そしてこの小・中学生が通学に安全な通学路、通学路の確保というものをどのように図っていくのか、このことについてもお知らせをいただきたいというふうに思います。 以上、5点にわたって壇上から質問をさせていただきました。残余については、また自席のほうからお伺いをしたいと思いますので、どうぞ皆様方、前向きな答弁をお願いいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(吉住美智子) 市長。  (市長亀井利克登壇) ◎市長(亀井利克) 川合議員のご質問にお答えをいたしたいと存じます。 ご質問いただく前に、この3月末をもって退職する職員にねぎらいのお言葉をいただいたわけでございます。当方からも御礼を申し上げ、今日までのご厚情に感謝を申し上げたいと存じます。 大きく5項目についてのご質問をいただいたわけでございます。 1項目めがものづくり条例の制定ということでご提案をいただきました。近年、北陸の石川県金沢市の金沢ものづくり基本条例四国の香川県高松市の高松市伝統的ものづくり振興条例など、他の自治体におきまして物づくりを振興することにより地域の発展やまちづくりにつなげようとの狙いから、それぞれの地域の特性を生かすような条例の制定とともに施策展開を図っているところがございます。 本市におきましても、伊賀焼や組みひも、火縄などの伝統工芸のほか一貫して農業機械の生産を行う株式会社タカキタを初め100年以上にわたり物づくりを通じて地域社会に貢献された幾つもの地場産業がございます。国際市場の開拓に取り組んでいる企業のうちニッチ分野において高いシェアを確保し、良好な経営を実践しているグローバルニッチトップ企業100選として選定されておりますオキツモ株式会社などの製造業を初め業種や業態、経営規模の大小などはあるものの物づくりにかかわるさまざまな取り組みが当市の発展に大きな役割を果たされております。 加えまして、近年名張の食に関した物づくりに注目が寄せられております。国内外のコンクールでの受賞や地酒愛好者からの称賛の声をいただいておる日本酒、4年連続で食味ランキング特Aの最高評価を受けた伊賀米コシヒカリ三重ブランドの認定の伊賀牛、さらには名張市にふるさと納税寄附をいただきます市外の皆さんに人気の高いブドウやイチゴなどもございます。 ご承知のように、本年5月からイタリアにおいて食と文化などをテーマに2015ミラノ国際博覧会が開催され、三重県も参加いたします。その博覧会の会場内で日本の食文化についての講義を行う講師を中心に食の研究家、ジャーナリストなど、各国で社会的影響力を持つ11カ国、16人の方々が3月10日から20日まで三重県を訪問されます。この10日のうち3月16日より延べ3日間を名張の酒蔵や伊賀牛のほか、豆腐や餅など、水と発酵をテーマに生産や食文化の状況をごらんいただいたり、体験いただいたりするようでございます。 なぜ名張に興味を持たれたのかと言いますと、農や食に関して大規模ではなく、非常にこだわりを持っている生産者がたくさんおられるとのことで、イタリアが発祥でございますスローフードとつながるようでもございます。こうしたことは、名張の食に関連する産業や文化が国の内外にこれまでにも増して関心や興味を持っていただく貴重な機会になると期待するところでございます。 さらに、移転、開学いただきました4年目を迎えようとしております近畿大学工業高等専門学校はまさに物づくりを支える人材を育むとともに、地域の産業発展に寄与いただいてございます。 議員のご提案のものづくり基本条例は、多様な分野にかかわるものであり、産業振興やまちづくりとも重なってくると考えておりますので、他市の事例や制定内容を調査してスピード感を持って検討いたしてまいりたいと思ってございます。 できれば、今年度から実施している雇用創造事業であったり、来年度からスタートするまち・ひと・しごと創生の取り組みの中でもこういうことが実施していけないかというそんな検討もいたしてまいりたいと思ってございますし、生涯学習から発展をいたしてきましたこの手づくり作家展でございますけれども、これもすばらしい商品化できる作品もたくさんあるわけでもございます。 いずれにいたしましても、今地方の活性化が急務となる中、地場産業の振興は知識、技術や技能等の継承、地域資源の活用や人口減少対策、交流人口の増加、雇用や仕事づくりにもつながる重要な取り組みとなることから、市を初め関係機関や事業者の皆様とともに鋭意推し進めてまいりたいとこのように考えてございます。 2項目めが公園整備についてのお尋ねでございますが、担当部長あるいはまた教育委員会からお答えをいたしたいと存じます。 それから、この市庁舎の表玄関についてにかかわるご質問をいただいたわけでございます。市庁舎は、昭和61年の建設当時、名張駅から鴻之台地域にかけて新しい中心市街地の形成とともに人口増加も考慮し、徒歩やバスの利用による来庁者をも想定した中で正面玄関やそのアプローチ、憩いの場としての市民広場などを配置した基本構想に基づくものであり、市発展のランドマークとして整備を進めてきたものでございます。 しかしながら、庁舎建設から約27年が経過した今日においては、来庁される市民の皆さんのほとんどが自動車を利用され、駐車場側の北玄関から出入りされており、正面玄関の利用は近隣の方、バスで来庁される市民の皆さんの出入りにとどまっております。 このような現状を踏まえ、今後はとれたて名張や鴻之台、希央台地域の夏祭りなど、各種イベントでの市民広場の活用等市民の皆さんの利便性を考慮した上で正面玄関としての役割について検討していくことが必要であるというふうにも考えているところでございます。 私は、どちらかというともっと市民の皆さんに有効活用いただくような方法を検討していってはどうかなというふうにも思ってございまして、それは平日ならば例えば高齢者の方であったり、親子連れの方々が集う公園としての機能を持たせること、あるいはまた土日、祝日などはイベントにお使いいただくなど、さまざまな団体さんからも聞き取りなどをさせていただきたいと、そしてよりよき方向性を探っていきたいとこんなふうに思わせていただいてございます。 校区再編についてのお尋ねでございますが、教育委員会のほうからご答弁申し上げます。 小・中学校の通学環境につきましても、教育委員会のほうからご答弁を申し上げます。 当方からは以上です。 ○議長(吉住美智子) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(松本壽次) 私のほうから公園整備についてご回答申し上げたいと思います。 本市では、市内全域に都市公園が164カ所あり、市民の皆様の憩いの場として道路などと同様に都市の基盤を構成する重要な施設でありますことから、その整備や維持補修を継続的に行い、施設を良好に管理することが必要であるというふうに認識をしているところでございます。 都市公園には、東山生活環境保全林や東山墓園を含めた東山公園、市内全域の方々の利用を想定した名張中央公園、地域の方が利用することを想定した平尾山カルチャーパークなど、比較的規模が大きく、広域的な利用を想定しているものが3カ所ございます。朝日公園や薦原公園など、近隣の方々の利用を想定している近隣公園が10カ所、主に街区にお住まいの方々が日常的に利用することを想定している規模の小さな街区公園が151カ所ございます。 これら都市公園の日常的な管理につきましては、現在その業務内容などによって地域や専門業者、シルバー人材センターなどに委託をしておるところでございます。今後は、地域の皆様が公園を地域の施設として愛着を持ち、皆様の創意工夫による利活用を通じ適正な維持管理を担っていただくことが望ましいというふうに考えているところでございます。 一方、さまざまな理由から地域で担えなくなった場合につきましては、NPOやボランティア団体など、多様な主体による施設管理を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。また、トイレなどの公園施設整備や大規模補修につきましては、現在の施設の老朽化や利用実態、周辺施設の状況などを調査した上で検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 議員具体的にご要望いただきました東山公園の生活環境保全林内のトイレの設置でございますけれども、少し上下水道でありましたり、電源というふうな設置のほうも必要になってこようかというふうに考えております。それとあわせまして、防犯対策上の問題も少し課題としてあるわけでございますので、そういう現在のところ状況であるということでございますので、そういう課題の整理が必要であるのではないかというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。 ◎教育次長(高嶋正広) ものづくり条例の制定にかかわって、文化振興の側面からマイスター制度、名張版人間国宝についてご質問がございましたので、教育委員会からご答弁申し上げます。 マイスター制度には、厚生労働省所管のものづくりマイスター制度や経済産業省所管の伝統工芸士の資格など、その取得に技術面で厳密な認定基準が設けられているものもあれば、文化面での各分野で活動している個人や団体を文化マイスターとして認定し、地域の文化振興につなげていくという例もございます。また、マイスターあるいは人間国宝、重要無形文化財保持者として認定されることは本人の励みになりますし、特質した技術や経験を有していることが認知され、対外的にも情報発信できるなどの効果が期待されるところでございます。 工芸品である伊賀焼、組みひもにつきましては、全国的にもデザインや機能性に特にすぐれ、芸術的作品としての評価が高く、市内には既に作家として活躍している方がおられます。一方、火縄の制作は市内でお一人の方のみとなっており、後継者の育成が懸念されているところでございます。 こうした現状を踏まえながら、文化の振興を図る、あるいは伝統文化の継承を図るという側面からもマイスター制度につきまして研究をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いします。 それから、公園整備ということにかかわって、市民陸上競技場についてのご質問をいただきました。 市民陸上競技場は、昭和54年に竣工し、市内唯一の大規模な多目的広場として陸上競技を初めサッカーなど、年間3万人を数える皆様にご利用いただいております。近年、競技者、利用者のニーズの多様化、また現状のグラウンドは天候に影響されやすい土質で、雨天時には使用を制限させていただくこともございます。 こうした中、早急な整備改修が必要となっているところでございます。改修整備につきましては、現段階では障害のある方も含めた利用者の安全な利用の確保、また維持管理のしやすさ等を重点に据えるとともに新たなスポーツへの対応なども考慮して整備内容を検討しているところでございます。 改修時期につきましては、市全体の財政状況を考慮しながらということになりますが、できるだけ早い段階で整備に着手したいと考えているところでございます。 続きまして、4番目の校区再編についてでございます。 本市では、これまで名張市における教育の機会均等や教育水準の確保、教育の質の向上を目的として名張市立小・中学校の規模配置の適正化基本方針に基づいて前期実施計画を策定し、小・中学校の規模配置の適正化を推進してまいりました。前期実施計画におきましては、議員の皆様を初め保護者、地域や関係する皆様の絶大なる理解とご協力によりまして、錦生小学校、滝之原小学校、国津小学校の3校を統合いたしました。 後期実施計画につきましては、これまでの小・中連携の取り組みを一歩進めた就学前教育をも視野に入れた小中一貫教育に発展充実させていくことを見据えながら、平成27年度中には皆様に新たな規模配置の適正化計画案をお示しし、議会の皆様はもちろん保護者の皆様を初め地域や関係者との協議調整に取り組んでいくこととしております。 なお、小学校低学年の30人学級の実施や学級の分割につきましては、現在当市におきましては小学校1年生では35人を基準とした学級編制をし、小学校2年生でも国を上回る三重県独自の基準に沿って35人を基準とした学級編制をしております。 市単独での教員の配置が大変困難でございますので、教育委員会では国や県の動向を注視しながら公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律にのっとって運用してまいりたいと考えております。 それから、学校区と地域の範囲の不一致の解消についてもご質問いただきました。名張市として推進してまいりました地域づくり組織の仕組み、これが成熟してきた今こそ地域とともにある学校づくりをさらに進めるため、その解消に向けまして皆様と協議を続けてまいりたいと考えております。 また、新設校の設置ということもご助言いただきましたですが、施設につきましては現にある資産の有効活用を図るということを基本として進めていきたいと考えているところでございます。また、中学校につきましても、適正規模適正配置を見きわめながら後期実施計画を策定してまいりたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。 続きまして、5番目の小・中学校の通学環境についてご質問いただきました。標準的な距離、小学校4キロ、中学校6キロということについてご所見をいただきました。これについては、昨年12月文部科学省から小・中学校の適正規模・適正配置に関する手引きというのが出されまして、その中でも標準的な距離といいますのを従前どおり小学校4キロ、中学校は6キロを継承するということでございますので、市としましてもこれを基準に今後も進めていきたいと考えています。 次に、小・中学校の通学についてでございますけれども、通学につきましては多くの学校で集団登校を実施しておりますが、下校につきましては学年単位や低学年、高学年に分けての下校、一斉の集団下校など、曜日や日課等により異なっておりますけれども、この場合におきましてもできるだけ集団で下校するよう指導をしているところでございます。 それから、猿、イノシシ等の獣害に対してということでご質問をいただきました。不審者や獣害等への対策といたしましては、複数での下校を呼びかけますとともに、児童・生徒が不審者への対応が行える手だて、あるいは野生獣等に近寄らない、出会ったときに騒がない等の指導を行っているところでございます。 また、教職員による付き添い下校や校区の巡回を初め地域ボランティアや保護者等に付き添っていただいての登下校のほか、地域パトロールの実施等、保護者や地域の皆様のご協力も得ながら児童・生徒の安全確保に努めているところでございます。 続きまして、通学における道路の安全確保ということでございますけれども、平成24年に他県で相次いで起きました集団登校中の死傷事故を受けまして、国土交通省、文部科学省、警察庁から通達がございまして、全国的な取り組みとして通学路の緊急合同点検が実施されました。本市においても、平成24年度に通学路の緊急合同点検を実施し、危険箇所を抽出し、対策を講じてきたところです。 このような取り組みを一過性のもので終わらせることなく、恒常的な取り組みとするため、このたび関係機関で組織します名張市通学路交通安全推進会議というものを新たに設置しまして、危険箇所の早期発見と改善による通学路の安全確保に引き続き取り組んでいこうとしているところでございます。 今後とも保護者、学校、地域、警察、道路管理者等との連携を図りながら、各学校の実情に応じて子供たちが安心して安全に通学できる方法を検討してまいりたいと考えておりますので、引き続きご理解とご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) それぞれ前向きな答弁をいただきまして、本当にありがとうございます。 まず、第1番目のものづくり条例の制定をということでございますけれども、市長のほうから地場産業の振興にもつながるという意味からもスピード感を持って取り組みたいという本当にありがたいお答えをいただきました。感謝申し上げたいと思います。 その中で、とにかく私はマイスターとか人間国宝についてはそんな大きなハードルのことを考えているんじゃなくって、名張版、名張での名張としてのマイスターであり、名張としての人間国宝というか、その一芸に秀でた人を顕彰していく、これがその人の意欲をますます強めるものであり、しかも人間国宝という、名張版人間国宝という部分からすれば伝統文化が引き継がれるのではないのかなというふうに思っています。 まさしく先ほどもご答弁の中でいただきましたけれども、火縄づくり何ていうのはもう本当に今お一人しかいない、こんな状況で、しかもお一人でつくる量が限られているので、八坂神社に納める分も年々減ってきてるんだということも伺ってます。ぜひともこういうふうな取り組みの中で、後継者育成に行政も一役買っていただければなと思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 市長。 ◎市長(亀井利克) おっしゃるとおりでございまして、まさに私も以前からこの名張のたくみを認定していったらどうかというようなそんな思いを持っていたわけでございまして、何とか今こういう産業を振興して、そこに雇用を創造していくというそういう国の事業と相まってこういうようなことを考えていってはどうやろうとこんなふうにも思わせていただいているところでございまして、火縄はまさに後継者がいらっしゃらないわけでございますので、何とかこのこういうふうな技術を伝承をしていく方を養成をさせていただかなければならない。それから、農業用の箕とか、ああいうふうなものも、さてつくれる人って今どれぐらいいらっしゃるのやろうなというふうにも思っているわけでございますし、また大和屋のようかん何ていうのは私はあれもう日本一やというふうに思っているんですが、あれあのようかんも誰も後継者がいないというふうなことでもございますので、ああいうふうなまさに名張が誇るああいう物産に対してそういうふうな認定も含めた中で継承していく、そんな方を育てていかなければならないとこんなふうに思ってます。 その手法について、ちょっともうしばらくお時間をいただければというふうに思ってございます。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) 前向きなお答えなんであれなんですけども、本当にだんだんだんだん後継者がいないという状況の中で、伝統産業が廃るのではないのかなという心配をしてなりません。 もう一つは、やっぱり名張も伊賀なんだ、名張は伊賀なんだということをよりアピールするためにも必要かなというふうに思います。 そしてまた、伝統的な産業についてであります。議員提案でつくらせていただいたあの名酒で乾杯条例、このことによって結構市内のお酒が日の目を浴びてきたということも聞いてますし、またそれぞれの酒造所では入賞までするようないい酒をつくっていただいてます。本当にありがたいことだと思いますし、またタカキタさんの農機についてはテレビの中で本当に特殊な機械がこれ何やろうというふうな状況の中で出てきたら、私らから見るとあの色とあの形からすると、あれ絶対タカキタやでと思うんですけれども、やっぱり社会にアピールするというふうなところは物すごくあるんだろうなと思ってますし、また消防用のホースというんですか、吸管ですか、あれも実は名張でつくられているというようなことも伺ってますし、ノーベルさんについては、ノーベルさんのあめは9分9厘名張だということもありますし、本当にこういう条例をつくった上で顕彰して、そして世間にアピールをしていく、もう一つは現在ある地場産業だけじゃなくって、伝統的な産業についてももう一度日の目を浴びさせていただきたいな、こんな思いでいっぱいでございますんで、ぜひともよろしくお願いをいたしたいというふうに思います。 それでは、次2番目の公園整備についてでございますけれども、特に陸上競技場なんです。これ今のご答弁ではいつかかるとも、どうなるとも全くお答えないんですよね。やらなくてはならない、早急に考えてますというだけで何も見えない、本当に今の現状、もう十分承知の上だと思うんですけれども、陸上競技場でありながら陸上の皆さん方が使うには走るときにいつもトラックのピンを打って修理しながらしか使えないということがあってますし、また内野をサッカーの皆さん方がサッカー使いたいと思っても、サッカーが一番グラウンド荒らすんでなかなか使わせてもらえないという状況があったり、そしてまた平日、最近はグラウンドゴルフの皆さん方が本当に頻繁に使わせてもらっている状況なんですね。 だけども、一旦雨が降るとしばらく使えない、そして入れていただいた砂は天気になると舞って何ともしゃあないという状況にあるわけです。ましてや、あの周辺からいくと、あのテニスコートのほうにおりていくあの階段何ていうのは、もう何年来通行どめにしてあるわけですよ。通行どめのバリカーすらも傷んでいる、トラロープすら傷んでいる、これもう何年そのままか、十分承知だろうと思うんですけども、こんな状況なんですよね。 一部の皆さん方は、陸上競技場が改修してもらえるというふうな情報を嗅ぎつけて、いつなんだいつなんだ、市長はことし平成27年度予算つけてくれると言うたんちゃうんかという人まで中にはいます。そんな状況の中で、やっぱり財政状況もあるわけですから、ことしじゅうにしろ、平成27年度でしろとは私は言いませんが、やっぱり待っている皆さん方がそうか、もうちょっと辛抱したらこういうふうになってくるねんなというものが見えてないんです。これ、どういう改修をどこをどうする何ていいんですよ、ぼやっとしたものでいいんですけれども、こういう改修をこのころにはやりたいというこんな部分、見えないですか、いかがですか。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。
    ◎教育次長(高嶋正広) ご質問いただきましたとおりでございまして、陸上競技場については老朽化によりまして全面的な改修が必要となってございます。 整備する時期はということで、再度お尋ねいただいておりますけれども、全面改修となりますと当然のことながら非常に多大な費用がかかってくるということになります。したがいまして、その財源を外部から調達してくるといいますか、獲得してくるということが不可欠になりますし、また市の財政計画との整合を図っていくということも必要でございますので、そういう状況でございますけれども、教育委員会としましてはできる限り早期に整備を図りたいということで進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) いつかかれとも言えないし、いつかかりますという答えも多分できないと思うんですけれども、やっぱり多くの市民が待っている、こんな状況がありますんで、そのことを十分お酌み取りをいただきたいというふうに思います。 そしてまた、サッカーについては山口 蛍というこんな大スターが名張出身なんです。そのことによって、名張のサッカー熱というのはすごいですよね。しかしながら、名張のサッカーは人工芝どころか天然芝も、本当に簡単な芝もなかなかできない。野球場を一部となると、使えないことはないだろうとは思うんですけれども、本当に皆さん方、待ちに待っているという状況なんです。 そういう意味からしたときに、平尾山のカルチャーパーク、ここが実はカルチャーパークでき上がったときの状況を存じ上げてるわけですけれども、あそこは文化ゾーンなので占有はさせない、スポーツ活動はさせないというふうなことが当時あったように思うんですけれども、しかしながらこれ周辺地域の皆さん方の憩いの場であるわけですから、何かのサッカーであれ何かが占有してしまうというのはなかなか難しいものもあろうかと思うんですが、しかしながら例えばそこが一日中占有するわけでもないわけですし、これだけのスポーツ活動が熱心になってきた中でスポーツ活動をするように開放するというお考えはいかがですか。 ○議長(吉住美智子) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(松本壽次) 所管しております私のほうからご回答申し上げたいと思いますけれども、今議員のご提案なりということについては、ご意見として、たちまちはご意見としてお伺いをさせていただくという程度にとどめさせていただきたいというふうに思います。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) 意見としてということなんですけれども、やっぱりちょっと若干いろんな例えばボールを使うにしてはフェンス等もないというふうないろんなふぐあいもあろうかと思うんですけれども、少し今の状況を緩和してもらえればなと、ふだんでもキャッチボールとかいろんなことは使われてるわけですから、簡易なことぐらいは開放という形が望ましいのかなというふうに思います。 それと、陸上競技場ですけれども、明確ないつ改修という、いつから改修という答えは出ないというのは承知の上なんですけれども、しかしながら改修計画があるから今何も手をつけないというふうなことにつながっている部分があるんですよね。しかしながら、これめどが立ってない状況の中で、せめてもう少し水はけがいいように、そしてまた砂が飛散しないような、少し重たい砂を入れてみるとか、そういうふだんのメンテナンスよりもう一歩踏み込んだ使い勝手のいい整備というのはいかがですか。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。 ◎教育次長(高嶋正広) 陸上競技場のグラウンドが水はけが非常に悪いということでご不便をいただいているという状況があるんですけれども、これにつきましては施設の老朽化によりましてその排水機能が低下をしているということが原因でございます。 この排水機能を向上するということになりますと、相当規模の改修工事が必要となりますので、全面改修を計画させていただいているということでございますので、当面の間は現状のように定期的に砂を補充するというような形で対応してまいりたいと考えております。 それから、砂の補充に当たりましては、やはり他種目といいますか、サッカー、それからグラウンドゴルフ、あとソフトボールということでご使用をいただいているところでございますので、そうした効果とともに安全性を考慮させていただいて、進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いします。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) 言わんとすることはわかるんですけれども、使っている人たちは本当に苦労しておられますんで、そのことも十分通常どおりのメンテナンス的な砂にしても少し水はけのいい砂を入れるとか、若干の工夫を加えていただければというふうに思いますんで、よろしくお願いをいたします。 それから、改修に当たっては過去は4周をとってましたよね、陸上競技場。今、もう4周は返上してます。メンテナンスとか、いろんな部分から高くつくとかいろんなもの、しかもあそこは陸上競技場という名のもとの多目的運動広場なんですよね。これ、改修によってもそのままですか。多目的運動広場のままですか、それともきちっとした陸上競技場としての改修をもくろんでおられますか。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。 ◎教育次長(高嶋正広) 全面改修に当たりましては、やはり公認をとってきたいというふうに考えておりまして、教育委員会の希望といたしましては最終公認をとれたらなというふうに考えています。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) とにかくあそこを使ってる皆さん方が一日も早い改修をという望み、これはもう私がこの質問をすると言ったらあっちこっちからいつかかるのかはっきり聞いてくれという声まで届いてました。 そんな中でございますんで、ぜひとも大改修に当たっては一つの競技種目にかかわらず、あそこを使う全ての競技種目の皆さん方が満足してもらえるというか、よかったと言ってもらえるような形をぜひつくり上げていただきたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 それから、公園の中でですけれども、東山環境公園のトイレ、水がないというのが若干なんですけれども、電気等もなんですが、そういったインフラ整備もなんですけれども、壇上でも申し上げたとおりバイオトイレというトイレであれば、水についてはどこか湧き水かどっかの手洗いの水ぐらいを確保できれば何とかという思いもあるんですけれども、全くあそこ行った人がトイレがなあとよくおっしゃられますので、この辺ご検討いただけますでしょうか。どうですか。 ○議長(吉住美智子) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(松本壽次) 当該公園につきましては、散歩でありましたり、あるいはジョギング、あるいは保全林内でのイベント等、たくさんの方がご利用いただいているというような認識をいたしております。 今、議員ご提案のバイオトイレということでございますけれども、今初めて私どもも認識をしたということでございますので、若干その具体的に設置をしておるところ何かを一度見やしていただく中で、今おっしゃっていただいた水でありましたり、あるいは電気でありましたりというのが必要ないということでありますけれども、なかなかやっぱり水というのがいずれにしても必要になってこようかとこういうことも思わせていただきますので、少し研究もさせていただきたいなというふうには考えております。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) ちょっと研究していただいて、お願いしたいと思います。 また、それぞれの小さな公園なんですが、今までは土の公園であったと、それが昨今では全て公園の庭一面に雑草が生い茂って草刈り作業一つにしてもどんどんどんどん草を刈らなくてはならない、面積がふえてくると、かといって子供たちが遊びに来る、またいろんな人が会う中で除草剤を散布して土に戻すということもできないというのも現状なんですよね。 しかも、草刈り等の委託の金額は今までと変わらないという中で、やっぱり地域の皆さん方、草刈りにかなり苦労なさっているようなことも伺っておりますし、また植栽についてもかなり大きくなってきて、一部剪定をしていかなくてはならないという状況がある中で、これについても今までの決まった中でいくとちょっと大変だよというふうな声も聞いています。 そしてまた、本当にトイレについてはないんですわ。何とかという声があるんで、この辺の大きな公園についてはこれ以上聞きませんけれども、それぞれの住宅団地における小さな公園、そしてまた砂場一つについても砂場なのか草場なのかわからないというのが状況なんですよね。かと言って、砂場にしてあったときに猫や犬のふんがどうのこうのとか、衛生面どうのこうのというのも昔は聞いたことあるんですが、最近犬も猫も放し飼いにする人何ていうのはめったにおられない、いるかもしれませんけども、現実は本来は犬も猫も放し飼いはあり得ないということが大前提からすれば、あの砂場という問題もあるようにしてやらなくてはならないのかなと思うんですけれども、こういった問題どうでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 都市整備部長。 ◎都市整備部長(松本壽次) それぞれの街区公園につきましては、それぞれの地域の方に大変お世話をかけまして、きれいに維持管理をしていただいておるわけでございます。改めましてお礼も申し上げたいというふうに思います。 今、議員ご提案なり、ご意見として賜った件でございますけれども、少しこの遊具の更新につきましては平成22年から平成25年度にかけまして一定の更新をさせていただきました。それは、当時に調査をさせていただいて、少し傷んでおるとか、問題があるという部分については更新をさせていただいたわけですけれども、当時問題になくても、現在ですと少し更新をしていかなければならないというふうな遊具も出てきております。 そういったことで、少し来年度以降でこういう修繕の整備計画を私どものほうで立てさせていただいて、年次的に改修等も含めて計画をしていかなければならないのかなとこういうふうに思わせていただいております。そうした中に、このトイレも含めまして、今議員のご提案をいただいた部分についても少し盛り込んでいける部分は検討も加えていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) どうぞよろしくお願いいたします。 次に、市役所の表玄関とはということなんですが、私この市役所の表が公園であって、憩いの場であるということはつくられたときのコンセプトを否定するものでもありませんし、またそのことには賛成なんですけれども、少し手を加えて、例えばバスの転回所一つにしてももう少しこちらにする、そして車が入ってこれる正面にもう少し中まで入ってこれる状況にしていただければなというふうに思いますし、そのことによってきれいな状況よりも雑草のときが多いということが解消されるのではないのかなというふうに思っているんです。 もう一つは、横にある消防本部、それから防災センターのところも車で行き来できるような状況に改造されてはどうかなとこんな思いで申し上げたところですし、また議会棟側の木もせっかくでありながら森のようになってきてしまっているので、あそこは観阿弥さんの像か何かあるのかな、あのあたりも何か知らんけども何となくうっとうしいような気がしてならないんです。だから、表を抜本的に変えよとは言いませんけれども、車が入れるようにともう少し公園とするのであれば手を加えていただければどうかなとこんな思いで申し上げましたので、いかがでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 今、市役所の広場の前面の広場のことについてご質問いただきましたし、またご提言もいただきました。 お話をいただいたとおり、私どもの市役所は前面の道路に面した形で道路側から見ますと右側に憩いの森、そしてアプローチ、そして左に市民広場という形で配置をしております。これは、議員からもお話をいただいたとおり、鴻之台、希央台の3号公園からパークアベニューを通して一体的な整備という形の基本コンセプトで整備をされてきたということがあります。 そういった前提のもとではありますが、当初一番最初にご質問いただいたときには、表玄関、裏玄関との使い方といったことの話もいただいております。そんな中では、市長ご答弁申し上げたとおり、まずは利用しやすい方法で使っていただける、せっかくの広場でありますので、使っていただける方向で目指すということと、それからあわせて今ご提言いただいたように車寄せ程度の話の改良もというご提案もいただきました。これについては、引き続き検討課題とさせていただければというふうに考えてます。 それともう一点、消防庁舎のお話、連絡通路についてももう少し利便性といった形のご提案もいただきました。今現在の消防庁舎の配置を見ますと、市役所側に緊急車両等の車庫がございます。そして、一定の高低差がございます。そういったことの中では、消防庁舎といったことでは緊急車両の出入り、安全確保といったことを基本に置きながらやっていくということが重要であるかというふうに考えてますので、たちまちはそういうご提言をいただいておりますが、たちまち高低差もあるということと今の市民広場をいかに有効活用していくかということ、そして車寄せの話もいただきましたが、そういったことも含めまして全体的に今後何ができるか、どういった方向がいいかも含めて有効活用も含めて検討をしていく必要があるのかなというように思っています。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) ありがとうございます。 次に、校区再編についてですけれども、平成27年度中に新たな再編計画をということでございますけれども、じゃあ今までの再編計画を御破算にして新たなものをつくるということですか。 ○議長(吉住美智子) 教育長。 ◎教育長(上島和久) これは、既に前期計画、後期計画合わせた基本方針というのを示させてもらったり、それに基づきましての前期の検証した上で後期を策定していくということで、この後期につきましても実施計画の中で一部でございますけども提案もさせてもらってございます。新たにということではないわけでございます。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) 前期計画、後期計画がある中で、今までの再編計画を平成27年度中に手直しをすると、修正するべきところは修正をしていきながら見直していくという、そういう方向性でいいですか。 ○議長(吉住美智子) 教育長。 ◎教育長(上島和久) 基本的にはそうでございますが、基本方針にも書かれていますように、国の方針なりまた方向が新たにかかってくればそれも考慮に入れるということでございまして、国の状況あるいは県の状況、そして子供たちの数の問題等々を含めて検討させていただきますが、基本的には基本方針に基づくということでございます。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) おおむね了解をいたしました。 その中で、私はぜひ取り入れていただきたいというのは先ほど30人学級どうのこうのといったのはやっぱり少人数学級の学校をやっぱりつくっておいていただきたいな、残しておいていただきたいな、こんな思いから申し上げたわけでございますんで、ぜひともそのことも頭の隅に置いていただければというふうに思います。 それから、実はこの後の子供の通学状況にかかわってくるんですけれども、桔梗が丘小学校の子供たち、今半数以上の子供が桔梗西から通われてるんですよね。この子たちは、全て桔梗が丘の駅舎を通ってくるという状況なんです。桔梗西と桔梗を結ぶ線路の上に新しい架線橋をとかというのは、それはもう本当に望ましいとは思うんですが、まあ財政状況やいろんなことを考えたら西と桔梗を結ぶ橋をつくれ何て夢のまた夢の話をしているのかなというふうに思わざるを得ません。 しかしながら、今桔小の過半数以上の子供が西から通っている、しかも駅舎を通っている、こんな状況あるんですよね。これは、どう思われます。このことを解消するために私はちょっと別の提案をしてみたわけなんですけれども、この桔梗西の子供たちの通学状況の解消というのは何かいい手だてありませんでしょうかね。 ○議長(吉住美智子) 教育長。 ◎教育長(上島和久) 議員おっしゃるとおりでございまして、非常に頭の痛い問題もあるわけでございますが、基本的には桔梗西の部分に新たな学校をつくるとかということにつきましては、今のいろんな状況を考えたとき、また将来のことを考えたときにはそれがいいのかどうかということは一理あるのではないかなと思わせてもらいますが、それらを含めて後期計画としては考えていきたいというふうに思っているところでございます。 ○議長(吉住美智子) 川合 滋議員。 ◆議員(川合滋) 私の住まいする桔梗が丘南小校区、これ5番町と南からなんですけれども、本当に子供たち安心して学校に通っている状況なんですよ。全ての子供たちがもう本当に10分、20分以内で学校に行ける、そして地域の皆さん方に見守られている、別段朝集団登校しないととかという状況はないというふうになっているんですね。 だったら、これは恵まれた学校であって、ほかへ行けばそうではないわけですよ。集団でと言いながら低学年だけで行ったとしても、ある地区の子供何ていうのは本当に1人か2人でしか、学年にその地域からは子供1人か2人しかいないという状況もあるんですよね。 だから、子供の少子化の中でいろんな地域の中で子供たちの通学できる環境、距離からすれば十分通学距離だよとなってしまうんですけれども、学校へ行く間、全く家のないところをしばらく通っていかなあかんとかいろんな状況があるわけですから、そういった子供の通学の環境というか、人数的なことも今後十分配慮いただいて、よりよい子供の通学環境を整備してやっていただきたいなというふうに思いますし、また通学路の問題についてもこれは教育委員会で幾ら言っても教育委員会で道直すわけにもいきませんし、ふたするわけにいかないんですけれども、やっぱり中学生が集団で自転車通学しているときに本当に側溝ぎりぎり、車が来たら側溝にはまるんちゃうやろうかというふうな状況で通っている中学生もいます。 いろんな状況がありますんで、そのことをしっかり把握していただいて、全てが改良できるのが望ましいんですけれども、ちょっとずつでも子供たちが安心して学校に通える、そんな環境づくりをお願いをしたいというふうに思いますんで、これはお願いにとどめておきますけれども、よろしくお願いをします。 以上で質問を終わります。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員の一般質問は午前11時30分からとし、暫時休憩をいたします。(休憩午前11時21分) ○議長(吉住美智子) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午前11時30分) 阪本忠幸議員。  (議員阪本忠幸登壇) ◆議員(阪本忠幸) 皆様、こんにちは。 公明党の阪本です。よろしくお願いいたします。 私の個人的に尊敬する坂本龍馬の言葉の中に、これより天下のことを知るときは会計最も大事なりというのがあります。会計に精通していてこそ実態を把握し、あすへのビジョンが書けるとの意味だと思います。私も、市長、副市長を初め各執行部の皆様方に的確な意見、提案ができるように懸命に勉強し、精進してまいる所存でございます。 それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。 まず初めに、広告事業についてお尋ねいたします。 市民の皆様の税金に頼らず収入を得る方法として、全国の自治体が積極的に取り組んでいることと推察いたしております。当名張市におきましても、封筒であったり、レシートであったりと、目にするにつけ大変喜ばしく思っております。 さて、現在の担当部署ごとの広告事業の募集状況と実施状況をお教えください。また、今後の広告募集予定があれば、あわせてお教えいただきたいと思います。 2番目に、市税の滞納管理についてお尋ねいたします。 決算書にも明記されているとおりに、当名張市は滞納繰り越し、不納欠損額とも県下でも上位にあります。これは、ひとえに市民部幹部の方々の指導力であり、また担当者の皆様方の日ごろからの努力のたまものと敬意を表したいと思っております。特に、収納事務は当初予算説明会資料の表現をおかりすると、納税者の生活実態に配慮しつつ収納強化策を講じるとあります。これは、非常にデリケートで大変な作業であるとお察し申し上げます。 これらのことを十分に承知した上で、税の公平性の観点からも収納率の向上を目指していただきたく、あえて質問させていただきます。 1つ目に、滞納管理には滞納者との交渉、資産の調査、押収等と専門的な知識、経験が求められる部署だと思われますが、この部署も例外なく約3年のサイクルで異動になるとお聞きしていますが、それは必要不可欠なことなのでしょうか。また、その場合の担当者への教育指導はどのように行われているのでしょうか。 次に、三重県地方税管理回収機構において回収できている金額はどのくらいあるのでしょうか。 以上、お願いします。 3番目に、保育所の待機児童解消についてお尋ねいたします。 子ども部におかれましては、名張市はもちろん全国の自治体が保育士不足に悩んでいる中、日々待機児童解消を目指してご尽力いただき、本当にありがとうございます。 さて、去る12月議会におきまして、たしか細矢議員の質問だったと思いますが、待機児童について平成27年4月1日現在では受け入れ可能かどうか、また毎年の恒例行事のようになっている年間の待機児童は吸収していける見込みについての質問に対して、平成27年4月には全員受け入れ可能、待機児童はゼロになるとのニュアンスのご答弁だったと記憶しております。 また、年間の待機児童については最終的には努力していくというようなご答弁だったと記憶しておりますが、現時点での4月の待機児童の見込みはどうなってますでしょうか。また、今年度うまくいかなかった家庭的保育事業を含め、平成27年度の待機児童対策としてどのようなことを考えていただいているか、お教え願います。 最後に、中学校給食について質問させていただきます。 教育委員会におかれましては、中学校給食の実施に向け給食実施先の視察と積極的に取り組んでいただいていること、本当にありがとうございます。かねてより市長のお話によりますと、平成27年度に検討委員会を立ち上げて、その検討結果をもって実施方法、実施時期の検討に入る段階だと思慮をしておりますが、その確認と検討委員会での検討結果を出す時期、市としての結論を出す時期及び給食実施時期の予定をお教えいただけますでしょうか。 以上で壇上からの質問を終わります。それぞれご答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(吉住美智子) 市長。  (市長亀井利克登壇) ◎市長(亀井利克) 阪本議員のご質問にお答えをいたします。 大きく4項目についてのご質問をいただきました。 1項目めが、市の広告事業についてのお尋ねでございますが、これは担当部長のほうからご答弁を申し上げたいと存じます。 2項目めが、市税の滞納の管理についてでございます。その中で、三重地方税管理回収機構とのかかわりについてもお尋ねをいただきました。本市では、平成21年度に財政早期健全化計画に基づき収納強化推進計画、これは平成21年から平成25年でございますが、を策定をいたしまして、翌平成22年度に債権管理室を設置し、収納強化対策に取り組んできました。当時は、リーマン・ショックによる景気低迷が起こり、納税環境においても非常に厳しい状況が続きましたけれども、電話催告や早期の納税相談による納付計画の作成、特別徴収の拡充、差し押さえの強化などによりましてこの計画を着実に実行してきたことで、収納率は平成22年度以降上昇しているところでございます。 ご質問もいただきました名張市とこの三重地方税管理回収機構との関係でございますけれども、これいずれも国税徴収法に基づきまして滞納整理を行っておりますので、余り相違点はないわけでございますが、回収機構のほうは市町での徴収困難事案を引き受け、差し押さえや公売などの滞納処分を前提とした徴収業務を行っている点を上げることができます。本市では、回収機構への派遣期間を終えた職員を収納室へ配置することにより、収納担当職員の徴収スキルが向上し、実績が残されてきたと考えております。 回収機構が平成16年度に開設されて以降、これまで10年間の実績ですけれども、移管滞納額の合計は5億1,275万2,000円でございます。そのうちの徴収金額は1億8,935万1,000円でございます。中でも、延滞金の徴収金額は1,273万7,000円でございます。収納率は21.17%でございます。このうちの公売実績は、不動産が1,452万4,800円、動産は50万8,200円でございます。ちなみに、名張市の平成24年度の個人市民税の滞納繰越分の収納率は47.55%、平成25年度の収納率は44.10%ですので、回収機構の倍以上の成果を上げていると言えます。 したがいまして、回収機構へ事務移管をすることの初期の目的は既に達しており、今後は事務移管を行うことなく、完全な自力回収を目指していきたいとこのようにも考えてございます。 それから、人事異動とスキルアップについてのお尋ねをいただきましたが、年に数回行われる市町職員が参加できる県及び回収機構主催の税務研修への参加を行っておりますが、やはり効果的なものは職場内において納税折衝、滞納処分の現場へ新人とベテランがペアで行かせることで知識、技能、折衝態度等を習得させると、こういう実践指導が一番有効であるとこのように思っているところでございます。 また、債権管理室が定期的に開催しております債権回収学習会、収納室においての月例の打合会終了後に開催している事例研究を中心とした勉強会がスキルアップには効果的であるとこのように考えているところでございます。 それから、3項目めに保育所の待機児童の解消についてのお尋ねです。 本市では、平成25年8月から県下で初めての家庭的保育事業を実施し、現在3室において15名の児童の保育を行っているところです。今年度当初には2室を増室し、10名の受け入れ枠をふやす計画で4月に募集を行い、申込者に対し研修等を実施いたしましたが、本人の都合等により開室にはまだ至っておりませんが、このことから本年2月に再度募集を行った結果、家庭的保育者2名、補助者4名の申し込みがございました。 4月からの実施は間に合いませんが、今後申込者と調整を図り、できるだけ早い時期に開室できるよう取り組んでいきたいと考えてございます。 また、家庭的保育者への支援策として、委託料や借家利用の賃借料に係る補助額見直しを平成27年度当初予算に計上しており、運営に対する支援の強化を図っていきたいと考えてございます。待機児童は、本年2月1日現在、ゼロ歳児から2歳児を中心に145名となっており、核家族化の一般化や女性の社会進出などにより保育ニーズが高まっていることに加え、受け入れ施設の収容能力や保育士不足が主な原因と考えられます。 平成27年度より施行される子ども・子育て支援新制度において新たに創設される地域型保育事業の一つである事業所内保育事業では、地域枠として従業員以外の子供も受け入れることができるようになります。株式会社ベルウイングがこの4月に開所を予定いたしているかな保育園において、地域枠の受け入れを当初5名で計画しておりましたが、さらに5名の受け入れ枠拡大をお願いし、10名程度の地域枠の確保に努めてまいるところでございます。 また、現在認可外保育施設であるおるすばんハウスひまわり園についても、4月から小規模保育事業に移行することとし、約10名の受け入れを確保しているところでございます。 また、平成27年度中には老朽化した東部保育園の移転改築や富貴の森保育園の増築工事等により定員をふやすよう進めているところであり、待機児童の解消に向けて取り組んでいるところでございます。 特に、次年度から3人目プロジェクトの第一弾として3人目のお子様に対して3歳までの保育料の無償化を実施するにつきましては、その3人目のお子さんが待機児童になればこのプロジェクトの意味がなさんわけでございますので、待機児童の解消は子育ての最優先課題として取り組んでまいりたいとこのように思っております。 その中で、それじゃあパーフェクトにそれじゃあゼロにしていけるかどうかということですが、今これ調整一生懸命やらせているわけでございますけれども、優先度の高い方から優先してそれがかなえられるように全力で取り組んでまいりたいとこんなふうに思わせていただいているところでございます。 中学校給食については、教育委員会がご答弁申し上げます。 当方からは以上です。 ○議長(吉住美智子) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(森岡千枝) 私のほうからは、市の広告事業について、行財政改革の立場から市全体の広告事業についてご答弁申し上げます。 有料広告事業につきましては、税収入の増加が見込めない中、新たな財源創出及び税外収入確保と地域経済の活性化への波及効果も期待する役割を担っていますことから、行財政改革の取り組み項目の一つに位置づけているところでございます。 本市では、平成19年度にこの事業をスタートさせ、市ホームページのバナー広告や広報なばり、そして車両関係では公用車やコミュニティバスナッキー号への広告募集に取り組みました。その後、全庁的に使用する共通封筒や市立病院の封筒、領収書などに広告媒体を拡大し、近年では広告だけでなく、集客力の高い公共施設へのネーミングライツへの導入、さらには庁舎内に壁面広告動画モニターや広告つき名張市案内地図版の設置など、新たな媒体を活用した広告事業にも取り組んでいるところでございます。 本年度は、これらの広告収入といたしまして530万円を見込んでおりまして、主な内訳といたしましては広報対話室が所管いたします市ホームページ、広報なばりにおきまして253万円、管財室所管の壁面広告動画モニターで120万円、市民スポーツ室所管の市民野球場ネーミングライツにおきまして72万円、出納室の共通封筒及び市立病院の封筒、領収書を合わせまして59万円、そして都市計画室のコミュニティバスナッキー号の協賛金23万円となっております。 なお、青少年センターのネーミングライツにつきましても、アドバンスコープから平成22年度に6年間まとめていただいております。引き続き広告媒体となり得る公共財産の種類やその費用対効果、先進市の状況などさまざまな角度から検討を進め、さらなる財源確保に努めてまいります。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。 ◎教育次長(高嶋正広) 中学校給食の進捗状況ということでご質問いただきましたので、お答えをさせていただきます。 本市の中学校における昼食につきましては、家庭からの弁当持参を基本としているところでございますが、家庭の事情等により生徒が家庭弁当を持参できない場合の対応として平成17年11月から全中学校で栄養価に配慮した注文弁当のあっせんを開始し、家庭弁当の補完の役割を果たしてきたところでございます。 しかしながら、中学校給食につきましては全国の実施率が平成24年度で8割近くということで、本市におきましても保護者からの要望も高まっていることから本年度教育委員会内部で早期実施に向けて検討をいたしてまいりました。 今後は、平成27年度のできるだけ早い時期に学校関係者や保護者の代表の方も含めた検討委員会を立ち上げ、中学校給食のあり方等につきましてご協議をいただきたいと考えております。 具体の予定といたしましては、生徒や保護者の皆様方を対象としたアンケート調査を実施しますとともに、委員による先進事例の視察、また積極的な情報提供なども行わせていただきまして、平成27年度末をめどに中学校給食の実施方式についてご意見をいただきたいと思っています。 教育委員会といたしましては、この検討委員会からいただいたご意見を考慮し、市長部局とも調整をしながら実施方式及び導入年次等を含めた詳細を決定してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 以上でございます。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) それぞれご答弁ありがとうございました。 では、順に自席から質問させていただきます。 まず、初めに有料広告事業につきましてですが、今ご答弁ありましたとおりいろんな方法でいろんな収益上げようと努力していただいていることはよくわかりました。その中で、今一番気になりましたのが広告募集というバナーがホームページにありますけども、私見させていただくと非常に地味になってまして、ホームページの中に各企業さんの広告が出てますが、その中の一部に今もう使われているのかどうかわからないような広告募集とだけ書いたちっちゃな目立たなくひっそりと広告募集というのがあります。それをクリックすると、確かに現在の今からホームページに募集であるとか、公用車とか広報なばりに公告募集というのが出てくるんですけども、もっと入り口からわかりやすく何か工夫はできないものでしょうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 調整監。 ◎調整監(前川肇) ホームページの入り口が非常にわかりにくいということでございます。新年度から新しくホームページを入れかえたいと思っておりますので、いただきましたご意見、考えさせていただきまして、わかりやすいといいますか、入りやすいといいますか、そういう募集につなげていければというふうに思っております。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) ありがとうございます。 新年度からホームページ一新に合わせて考えていただけるということで、期待して見させていただきたいと思います。 あと、広告事業で一番募集してるけどおくれてるといいますか、活用できてないのがコミュニティバスを含め公用車の広告事業かと思います。この件につきましては、私も視察に先進地に言っているわけではございませんので詳しいことはわかりません。表面的なことしかわかりませんけども、例えば福岡県の直方市、ここは市の中心部国道200号が通ってまして、人口が約5万8,000人、ある意味では当名張と似通った市かと思いますけども、ここの広告、公用車の広告が公用車25台に現在実施されております。当名張は、多分今1台マイクロバスだけですかね、1台だと思われます。 当然、例えば市にそういう法人が多いとか、いろんな要素あると思いますけども、名張としても不可能ではないと思いますので、ぜひどんどんと売り込んでいただいて、積極的に推進していっていただきたいと思います。これは、何かございますでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 公用車への広告、有料広告についてご質問いただきました。 まず、現状も含めまして過去の経緯と現状についてご説明を申し上げたいと思います。 公用車の有料広告ということでありますが、平成19年度から実施をしてまいりました。当初は2台のみの掲載台数でありました。その後、広告料金の改定を行いまして、平成20年度からは23台に掲載台数がふえたという、23台に至ったという状況があります。 その後、新たな事業所からの申し込みはなく、継続の申し込みも減少してきたことから、さらに広告企画の統一化やそして継続申し込みの期間延長、月単位での掲載利用等、基準の改正を行うなど、よりご利用いただきやすいようにさまざまな改革を進めてきたところであります。 そんな中ではありますが、更新時期における継続掲載の勧奨、そして事業者への訪問によって引き続き掲載をしていただけるようPRお願いをしてまいりましたが、年々申込数が減少しまして、広告掲載台数は平成24年度から現在まで今1事業所1台といった状況になっております。 私どもも、こういった減少の要因としましてなぜかということで一応考えております。その中では、やはり今は景気低迷といったことで事業所の経費削減といったことが主な要因ではあるのかなというふうには考えてます。 そして、もう一つとしては走行する広告掲載車両をなかなか見かけないといった、見かけないので効果が期待できないといったこと等の意見も頂戴しているという状況にあります。現在、先ほどもご質問いただきましたが、私どもとしましては引き続き広告募集を行っております。その周知の方法として先ほどご質問いただきましたが、広報なばり、さらにはホームページ等についても随時基準を改正したときには随時更新を行って、応募していただけるように周知を行っているところであります。 今現在そういう状況でありますが、私どもとしては引き続き貴重な財源の確保に向けてさまざまな方策を検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) ありがとうございます。 公用車の広告、最初に出されたのが平成20年度からということで、平成20年度といいますと約7年前、日本中不況の真っただ中のときだったと思います。その後、どういったアピールを募集をされているのかよくわかりませんけども、平成20年度には確かに大不況の真っただ中で経費使って広告を出してアピールしようという企業は恐らく少なかったと思います。 その後、ホームページ上とかには新着情報しか出てきませんので、広報車について出てきてたのかな、出てきてなかったんじゃないかなと思われるんですが、今は大分経済状況もデフレを脱して上向きかげんになりつつあるところですので、またこれからは状況も変わってくると思いますので、よろしくお願いします。 それと、一つ気になったところが、当市の公用車の広告はマグネットシートのみとなっておりますが、マグネットに広告を印刷というんでしょうか、して車とかに張ると皆さんどう思われるんでしょう。私何か見る限りでは、余り美しくないと思うんです。ほかの自治体とかの見ると、私がインターネットで検索した限りではマグネットのみというところは見つからなくて、マグネットシートかラッピングシート、もしくはラッピングシートのみというところが多かったように思います。ラッピングシートでしたら、一見したところは車体に塗装しているようなふうに美しく見えるということで、もしかしたら少し応募がふえる可能性があるのではないかと思われますが、いかがでございましょう。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 先ほど申し上げましたとおり、平成19年度から始めてきてます。平成19年度が台数が少なかったと言ったことの中では、平成20年度に23台にふえたというのは料金を引き下げてきたということであります。料金を引き下げるなどの工夫をしてきてまずはふやしてきたという状況にあります。 そんな中で、現在はマグネットシートを利用しています。過去には、現在のマグネットシートを含めて特殊フィルムといったことでの方法も採用してきたことがございます。ただ、車に剥がしたりするときに傷をつけてしまうという状況もありますので、できる限り今現在はリース車両が多いですもんで、そういったことの中では一番損傷を与えないということではマグネットシートがいいという判断の中で今現在進めてきています。 しかし、現在は1台にとどまっているという状況もありますので、今ご提案いただいたように先進地視察に行かれてのご提言をいただいたように、ラッピングシートといったような状況も含めて、また新たな方法はないかも含めて検討をしていきたいというふうに思ってます。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) 申しわけありません。本当は、視察に行って現状の状況を肌身で感じてご提言申し上げなきゃいけないんですが、本件については視察を行けておりません。ホームページ上で表面づらのことしかわからない状況で質問させていただいております。申しわけありません。 あともう一件だけこの件につきまして、これは議論のあるところだと思いますので、ご提案だけ申し上げたいと思うんですが、財政非常事態宣言継続中の当市におきましては、こういった方法でも財源を確保しようとしてるというアピールも含めまして、市長車とか議長車にもそういう広告というのはいかがでございましょうか。これは、もう議論があるところだと思いますので、ご検討いただければと思います。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 市長車、議長車にまでどうかというご提案をいただきました。黒塗りの車両で今現在は運行を車両確保しているという状況にありますが、一つのアピールにはなるというふうには思ってますが、これも含めて議会事務局とも含めていろんな方面から検討はしてみる余地があるのかなというふうに考えております。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) ありがとうございました。 次の2番目の市税の滞納管理のほうに移りたいと思います。 先ほどの市長からのご答弁にもありましたとおり、名張市の担当部局の方、本当にご努力いただいてありがとうございます。県下でも数字は2番目、3番目といったような常に上位をいただいております。 当然滞納は、時期がおくれればおくれるほど、年数はおくれればおくれるほど回収率は悪くなるのは当然のことなんで、滞納が始まった当初に回収できればこれが一番理想的だとは思います。 先ほどにも担当者入れかえ、先輩について一緒に現場に赴いてというようなこともしていただいているというのもお伺いさせていただきました。ただ、税金といいますと税金の一番のプロは単純に考えると税務署であるかと思います。税務署の担当者に来ていただいて勉強会を定期的に行うといったような方法も考えてみていただいてはいかがかなと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(吉住美智子) 市民部長。 ◎市民部長(福井眞佐也) 今は、職員間での一つの勉強会という形でやっております。 それから、債権管理室のほうでは外部から講師の先生をお招きして、これは税に限らず税外債権についてもあわせて研修会をしていただいているような形でございます。 税務署も担当者というところでございますが、税とそれから三重県、県税ですね、こちらのほうで市の3者でそういった勉強会のための協議会というのも設置いたしておりまして、そちらのほうにもまた研修というのがございます。 税務署の担当者だけのいわゆる密接な少人数での勉強会というふうなお考えでおっしゃっていただいたんだと思いますけども、またそのようなことも参考にさせていただいて、取り組みさせていただければというふうに思っております。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員の一般質問における以降の質疑は休憩後とし、暫時休憩をいたします。(休憩午後0時4分) ○議長(吉住美智子) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午後1時0分) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) 午前に引き続き質問を続けさせていただきます。 午前中の答弁で、滞納繰り越し、不納欠損額とも県下でも有数な実績を残していただいているということは非常に感謝しております。ただ、不納欠損額というのは債権放棄といいますか、もう納めていただく請求する権利も放棄するということで、正規に納めていただいている方に比べると非常に不平等になってしまうということから、法的措置をとられた方はもうどうしようもありませんけども、それ以外の方にはなるべく経費をかけないでなるべく納付していただくように努めていただきたいと思います。 一つこの件について、最後に提案をさせていただきたいと思います。 私の拙い体験から言わせていただければ、私はこの約40年近くサラリーマンしておりました。職種はいろいろ変わってますけども、去年の2月に退職して今議員させていただいておりますが、それで変わったことといいますと、今までサラリーマン時代には多分この特別公務員の方以外は一緒だと思うんですけども、市民税、健康保険、年金、全て給料から天引きをされていましたので、何も自分ではすることがなかったんですが、今家にどっとその請求書が送られてきております。一括で払えば手間は省けるんでしょうけども、そういうお金もないんで、納期限別に整理して、期限までに払っていこうとしてるんですが、実は恥ずかしながら先日1件払い忘れておりまして、督促状をちょうだいしまして、慌てて払ってきたというのがあるんですけども、こんなうっかりは私だけかもしれないんですけども、収納率アップと督促経費の削減というためにも口座振替を今も推進していただいているでしょうけども、もっと推進していただければどうかなと思います。 それに、口座振替を推進することによって少しでも督促経費が削減されるとか、将来の滞納繰り越し、不納欠損への危険性が少しでも減少する可能性があるのなら、口座振替の申込書、申し込みをしていただく時点とか、1年間口座振替が実施された市民の方へ一つの方法としては何か景品をお渡しするというような方法もあるかと思いますので、ぜひ口座振替の推進、ご検討いただきたいと思います。 次に、3番目の待機児童の解消についてでございますが、先ほど平成27年度の方針もお教えいただきました。1つ企業内保育で八幡工業団地の会社とか、先ほどありましたベルウイングさんの企業内保育、いろいろ子ども部さんと連携をとってオープンに向けて進んでいると思うんですけども、実際に現場に足を運んでいただいて、市民の受け入れ枠の交渉とか、そういうことはしていただいてますでしょうか。お願いいたします。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 事業所内保育のご質問でございますが、市長も答弁させていただきましたべルウイングにつきましては、近いところで4月に開園ということで、私も現場のほうを見せていただきました。入所の部分につきましては、担当のほうからお話をさせていただいて、先ほどもご説明の中でも小規模保育所ということですので19人の定員があるわけですけども、この中の5名を地域枠という形で当初手続をしておりました。 ただ、開設の時期でございますので、事業所のほうの子供さんの受け入れの数が差し引きしますと14可能なわけですけども、14に満たないという部分の中ではもう少し地域枠をふやしていただけないかというような交渉をさせていただいて、今説明させていただいたように10名受けていただくようなことになっております。 それから、ご案内いただきました八幡の工業団地では中西金属さんが計画をしております。当初は、べルウイングさんと同じように地域枠というようなお話もさせてはいただいたんですけども、ここにつきましては現在のところは自前の従業員さんの分で受け入れをというようなことで計画をされております。 そういう形ですので、定員が幾らとかという部分では小規模という形にはなりませんので、大体建物的には20人ぐらいが入れるような規模のものをつくられるようなことは聞いておるんですけども、そこに従業員さんを置かれるというようなことで聞いております。 それ以外のところでも、事業所内の保育をお考えのところにつきましては、私どもも周知もさせていただいておりますので、お話を聞いているところもございますが、また具体の話まで行っておりませんので、今のところはそういったところがあるということだけでご報告させていただきます。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) ありがとうございます。 今のべルウイング様のほうは、私も先日お邪魔して現状の状況お伺いしてきましたら、従業員さんは実際に預かってほしいという方でプラスアルファ多目に見て従業員の枠で5名、一般の枠で十二、三名はとれると、5名だと14人は行けるんですけども、いっぱいいっぱいにしてしまうと、従業員で預かってほしいという方が預かれなくなるので、そこら辺を余裕を持ってみても十二、三名は一般の方の枠をお受けできるというような今状況だとお伺いしてます。 ですので、そこら辺もしっかりと今これだけ預かっていただけるところがなくて市全体として困ってるわけですから、交渉といいますか、あっせんといいますか、よろしくお願いいたします。 先ほどの広告事業の質問の折には、視察もしていない地域のことを例に出して申しわけなかったんですが、私の所属する党には現場なくして質問、発言なしという原則がございます。実際に足を運んで顔を見て話をすれば、わからなかったことが見えてくるし、誠意も伝わりやすいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ちょっと話それますが、私たち議員の個人視察や委員会視察もそのいい例だと思います。大切な市民の皆様の税金を使って視察に行かせていただいているのですから、それこそその自分の五感を総動員して、少しでも名張市のために役に立つことを全て吸収してこようと全員必死になっておりますので、執行部の方々もどうかよろしくお願いいたします。 続きまして、最後の中学校給食について引き続き質問させていただきます。 先ほどご答弁で平成27年度末に検討を終了させて、その検討内容をもって教育委員会と市のほうで検討していただくというご答弁でしたけど、そちらのほうのスケジュールも教えていただきたいんですが、いつまでにそれを検討して、いつごろを目標に実施をしていくという目標を立てているかということをお伺いいたしたいと思います。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。 ◎教育次長(高嶋正広) 中学校給食の実施につきましては、検討委員会でまとめていただいた報告書に従って取り組んでいくということになりますけれども、その手法についても検討いただいてご報告いただくということですけれども、いずれの手法としましても多額の導入経費、また運営コストも必要になってくることになりますので、財政が非常に厳しい中ではございますので、市の財政計画と整合を図りながら実施時期について判断をしていくということになりますが、できるだけ早く実施できるよう努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) ありがとうございます。 まだ検討委員会での結果が出てない段階でなかなかそういう目標も立てにくい段階だとは思いますが、私個人的にはその目標に向かっての強い意志と断固たる決意があってこそ目標が達成できるものと考えております。ですから、早期に市としての目標も立てていただいて、その目標達成に向かって進んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 私も、幾つかの自治体へ視察に行かさせていただいております。あくまでも私見ではありますが、考えを述べさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 まず、デリバリー方式についてですが、冷たくておいしくないというような意見をいろいろ聞いておりましたが、実際に視察に行きまして、そこで配食されてますデリバリー弁当を試食させていただきました。そんなに冷たくもなく、おいしく食べさせていただきました。 あと、自校方式、センター方式、それぞれメリットも大きいんですが、建築費がこれは教育委員会さんの試算だと思いますが、約9億円かかるという試算があります。子供たちのためにという考えは、もう執行部の方のみならず、我々議員も全員同じだとは思うんですけども、その思いが子供たちの将来に借り入れの返済という形で大きな足かせになりはしないかと思うと、大変不安でありますので、そこら辺の検討もよろしくお願いいたします。 あと、視察に行かせていただいて感じましたことは、今の現代は今の子供たちがそうなんだと思うんですけども、自校方式で実施している自治体で1学期に1日、都合年間3日ということですかね、はお弁当の日を設けているという自治体もございます。また、別の自治体では約20億円もの費用をかけて建設した給食センターの使用を取りやめて、現在注文弁当式に切りかえているところもあります。 そこでは、完全にご家庭の意思にお任せして、市内の全校でそこは約3,500人の中学生がいるところなんですが、約3割が注文弁当、残り7割が家庭からの弁当を持ってきて、仲よく席を並べてお昼時間に食べていました。私も、個人的に統計とれるほどのご意見はお伺いしてませんけども、絶対に給食にしてほしいと言われる方と少数ですけどもお弁当が親の愛情と言われる方がいらっしゃいますので、先ほどのご答弁にはありましたけども、しっかりと親、保護者、生徒さん、皆さんのアンケートととか意見をしっかりと受けとめてご検討をしていっていただきたいと思います。 これについては、何かご答弁ございますでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 教育次長。 ◎教育次長(高嶋正広) 議員の視察についてのご所見いただきました。 教育委員会内部の検討委員会で、今年度伊賀市の給食センターとそれから亀山市のデリバリーについて視察をさせていただきました。亀山市につきましては、利用率が3割から4割の間ということでございますけれども、その保温ということについて主菜は温かく、副菜は冷たく、また御飯についても保温して届けるということですね。その分、非常にコストはかかってるんですけれども、非常に温かい弁当というか、食事であったというように聞かせていただいております。 議員からいろいろご所見いただきましたけれども、先ほども申し上げましたように保護者のお気持ち、また生徒の意向、また実施に当たっては給食を導入しますとすると、中学校の午後の授業、日課、またクラブ活動にも影響を与えてくることになりますので、教職員についても十分アンケート等で意向を確認しながら進めてまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) ありがとうございます。 よく意向を踏まえていただいて、1年かけてしっかりとご検討をしていただいてやっていただきたいと思います。望むのは、市民の皆様が喜んでいただける栄養バランスのとれた給食を早く実施していただきたいということですので、よろしくお願いいたします。 済いません、ちょっと最後になりますが、一番最初の広告事業の件で1件ご提案が言い忘れておりまして、今ちょっと戻って申しわけないんですけども、各部署ごとで広告事業の募集とかやっていただいていると思うんですが、それを一括して一つの部署でという考えはできませんでしょうか。そうすると、応募するほうもどこにどういった広告が応募できるとか、そういったメリットもありますし、受ける側としてもその事業主さんの意向に従ってこういう例えば封筒はちょっと無理だけど、じゃあこっちでとか、公用車にとか、そういう考えもお勧めもできやすくなるのではないかと思われますが、いかがでございましょう。 ○議長(吉住美智子) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(森岡千枝) 広告料、広告事業について一元化をしてはどうかというご提案だったと思います。 現在では、広告媒体である公有財産が各部署にありまして、その目的とか公共性などさまざまな違いがございますので、さまざまな側面から検討する必要性があると思っております。 それで、一元化をするということはちょっと難しいかなとは思っておりますが、窓口を例えばホームページで一元化をして、一つ入ればいろんなところに行けるというようなことも検討してまいりたいと思っておりますので、それぞれのところが所管において受け入れるというのはこのままで行かせていただきたいと思うんですけれども、そういった便宜を図るというところはまた検討していきたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(吉住美智子) 阪本忠幸議員。 ◆議員(阪本忠幸) よろしくお願いいたします。 それと、先ほどの質問でちょっと誤解があるといけませんのでつけ加えておきますけども、市長車とか、議長車にと申し上げたのは、あくまでも私の私見でございまして、こういう方法も考えられるというだけでございますので、誤解なきようにお願いいたします。 以上で私の質問は終わらせていただきます。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員の一般質問は午後2時からとし、暫時休憩をいたします。(休憩午後1時18分) ○議長(吉住美智子) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。(再開午後2時0分) 幸松孝太郎議員。  (議員幸松孝太郎登壇) ◆議員(幸松孝太郎) 皆さん、こんにちは。 第364回定例会の初日、最後の一般質問をいたします心風会の幸松でございます。どうぞよろしくお願いします。 国では、昨年11月にまち・ひと・しごと創生法を制定し、地方における総合戦略の策定や創生本部の設置など、地方創生を推進するための体制を整えました。12月27日には、将来人口等を展望した長期ビジョンと今後5年間の政策目標や人口減少対策を盛り込んだ施策などをまとめたまち・ひと・しごと創生総合戦略を閣議決定いたしました。私は、このような報道に接し、改めて早急な人口減少対策の必要性を認識し、人々や事業者から選ばれる名張の実現に向けて提言や要望をしていく決意を新たにしているところでございます。 しかし、名張市の人々や事業所から選ばれる町になるには、幾つも乗り越えない課題がたくさんあります。 まず1点目は、人口減少への対応です。本市の人口の推移は、平成12年をピークに減少に転じ、年齢構成は少子・高齢化、世帯状況は単身高齢世帯の増加という傾向が続いており、税収の減収や地域経済の活力の低下が懸念されております。 こうした状況を常態化させないためにも、子育て支援のさらなる強化や雇用確保のための産業振興策に加え、若者の就労支援や移住、定住、そして交流人口増への促進など、地域の活性化は必須であります。 2点目は、今の日本が抱える問題の本質は少子・高齢化と人口減少にあり、それをいかに克服していくかは名張市にとっても同様の課題であります。この課題をクリアすべき第一は、言うまでもなく社会保障などの分配であろうと思います。これから私たちは、負担と分配の問題に正面から向き合っていく必要があります。 第二は、人と人との関係性です。孤立死が社会的な話題になって久しいですけれども、無関心さが生み出すことによるコミュニティーの崩壊が危惧されており、人と人との希薄さが原因と言われております。 第三は、精神的なよりどころの土台が失われていることではないかと思います。雇用が不安定で子育てが不安、そして老後に関する心配など、生活にかかわる精神的な基盤を取り戻していく必要があると感じております。 このような人口減少社会において、名張市ではどのような地域創生のあり方や今後のコミュニティーについて考えていくかなど、大きく5つのテーマを通告しておりますので、よろしくお願いします。 まず、大きな1つ目のテーマは、地域住民生活等、緊急支援のための交付金事業、地方創生、まち・ひと・しごとについてでありますが、国の地方創生ではまち・ひと・しごと創生事業としてことし2月3日、総額3兆1,180億円となる平成26年度補正予算が成立しました。この地方創生事業は、主要経済の活性化や消費の喚起を目指す経済対策が柱となっており、各自治体で自由に使える新たな交付金の財源として活用し、名張市の地域経済の活性化に有効な経済対策事業を実施することができます。 そこで、最初に市長にお伺いしたいのですが、名張市のこの経済対策事業としてのまち・ひと・しごと創生総合戦略についてどのような方向性を考えているのか、お示しいただきたいと思います。 次に、この経済対策事業は、総額4,200億円の地域住民生活等緊急支援のための交付金のうち個人消費を促す地域消費喚起・生活支援型が2,500億円、地方の民生化、人口減対策につなげる地方創生先行型が1,700億円の2つがございます。 地域消費喚起・生活支援型全額と地方創生先行型のうち1,400億円は人口や財政力指数等により機械的に配分額が決まるそうです。どれくらいの規模が名張市に配分されるのか、また国が示す政策メニューに従いどのような事業を予定しているのか、お伺いをいたします。 さらに、地方創生先行型の残りの300億円については、複数市町との広域連携の視点を盛り込んだ内容のすぐれた事業に対して配分される上乗せ交付金で、明確な政策目標のもと客観的な指標の設定やPDCAサイクルの整備を求めるこれまでにない交付金だそうですが、この交付金を使っていかに効果を生み出すか、名張市のアイデアの真価が問われることになるわけです。 近々にも国に事業申請をすると思いますが、どのような計画を思い描いているのか、お伺いしたいと思います。 私は、この経済対策事業の計画として要望しておきたいことは、平成27年度当初予算では十分に賄えない事業、すなわち産み育てるにやさしいまちづくりを実現するための保育料の経済負担の軽減とか、子ども・子育て支援のさらなる拡充とか、名張版ネウボラを推進するために女性が望む多様な働き方が実現できる労働環境の整備や若年者の就労支援など、雇用の確保を促進することやプレミア商品券を活用した地域の活性化などが求められているだけに、この交付金の財源を有効に活用できるようにお願いしておきたいと思います。 2つ目のテーマは、名張市子ども・子育て支援事業計画、待機児童解消の取り組みなどについてでございますが、この事業計画は平成22年に子ども・子育てビジョンが閣議決定され、平成24年8月に子ども・子育て関連三法が公布され、この法に基づいて幼児期の学校教育、保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進していく子ども・子育て支援新制度がことし4月から施行されます。 この新制度の目的や意義を踏まえて子ども・子育て支援に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため子ども・子育て支援事業計画が作成されることになっています。名張市は、これを第3次ばりっ子すくすく計画として作成され、4月から実施してまいります。この事業計画では、保育の受け皿をふやして待機児童を解消するため、保育所などの施設認可の仕組みを整えるほか、職員の配置を手厚くして質も高めることが目的になっております。 もちろん多様な保育サービスをふやすだけでなく、さまざまな子育て支援も拡充するため全ての子育て世帯に影響が及ぶものでありますので、子育て家庭にはさまざまな変化が及びます。 1つは、保育の利用手続の仕組みが変わります。現在は、希望の施設名を伝えて申し込めば市が当否を決めることになりますが、新制度では保育の必要性の認定を市がされますと、原則利用できる仕組みに変わるわけです。また、保育が必要のない3歳から5歳の子でも教育の利用が認定されるわけです。 2つ目は、保育を利用できる要件が広がり、パート勤務や在学中の人などの対象にもなります。フルタイムであれば、1日最大11時間利用できる保育標準時間とか、パートでは短時間労働者も8時間の保育短時間の認定が受けられます。 3つ目は、保育の定員や種類がふえます。名張市は、ゼロ歳から2歳児が対象の家庭的保育を昨年実施しておりますけれども、引き続き新しく小規模保育、事業所内保育など新たな保育事業を導入してまいります。 そこで、1つ目の質問ですが、この新制度におきまして保育の必要性の認定区分を行いますけれども、どのような考え方で認定を行っていくのか、また平成27年度からこの5年間の事業計画について事業量や確保策についてとか、運営体制を整えるになっておりますけれども、確保するために具体的にどんな方策をとっていくのか、お伺いしたいと思います。 次に、2月1日現在待機児童数が過去最高の145人になっております。ことし4月から待機児童解消に向けて民間保育園の体制整備による取り組みでありますとか、先ほど阪本議員の質問でもありましたが、事業所内保育事業や小規模保育事業の整備もあります。このような取り組みをどのような形で取り組んでいくのか、お示しいただきたいと思います。 また、それにより待機児童数がこの1年間でどのぐらい減少する見通しなのかもお聞きしたいと思います。 3つ目のテーマは、名張市市民公益活動についての質問です。 名張市は、平成14年9月に財政非常事態宣言を発令し、翌年にゆめづくり地域予算制度を創立し、この制度の中でまちづくりの実現を目指すために地域づくりと市民公益活動の二本柱で推進していくことになりました。平成16年11月には総合計画に掲げた施策の推進を受けて、名張市市民公益活動の促進に係る基本指針を作成いたしました。この指針では、これからの地域社会においては多様な主体が社会の担い手として積極的に参加し、役割と責任を自覚しながら力を合わせてまちづくりに取り組んでいく必要があります。特に、地方分権、地方の自立への流れが加速する中では柔軟性、先駆性、また機動力などを発揮する市民の主体的な公益活動がまちづくりや新しい地域社会を創造するための大きな原動力になるものですと指針ではうたわれております。 この指針は、名張市が今後市民公益活動を推進していくための考え方や基本的な姿勢を示すものであり、市民公益活動の意味としては市民が自発的かつ自主的に行う活動という点と不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与することを目的とする活動との2つの考え方を明確にしております。 そして、この担い手は地域住民、ボランティア、市民公益活動団体、地域組織、事業者など地域社会を構成しているさまざまな市民であります。現在、この指針策定から10年が経過したわけですけども、世間の注目度も下降傾向でありますし、名張市の評価制度でもCランクという現状での問題点や課題をどのように分析しているのか、またアクションプラン作成の過程でどのように整理されているのかをお聞きしたいと思います。 次に、昨年10月に作成したアクションプランは、市の施策を市民公益活動促進のための目標に置きかえたものでありますが、目標を3つ掲げております。この3つのアクションプランの目玉は、どういったものなのかもお伺いしたいと思います。 4つ目のテーマは、名張市人材育成方針、人事評価制度、名張市定員適正化計画、すなわち職員の人材育成についての質問をいたします。 現在、名張市が抱える人事上の課題は山積みです。具体的に挙げてみたいと思いますが、1つは職員の人材増です。社会の複雑化や市民の意識の変化など、市職員の担う役割がより多様的なものとなっているため、行政サービスの高度化に伴って専門的な能力、新たな課題に取り組む想像力、状況に適切に対応できる柔軟性など、変化の加速化に対応できる専門性のある人材が不足しているのではないでしょうか。 また、市民とともに課題解決に取り組む協働性、マネジメント能力、リーダーシップのある人材が不足しているのではないでしょうか。 次に、人事評価ですけれども、人事評価の給与への反映は、組織目標や個人目標の設定に基づく評価を職場内での面談を通じて業務の成果や完成度が目に見えるようにすることでやりがいを感じるようにしなければなりません。ところが、現状は人事評価が軽視されて形骸化しているのではないでしょうか。 また、給与や処遇が適切に反映されていないため、頑張りが報われることになっていないのではないかと思います。 3番目に、昇格配置ですけれども、昇格が年功序列になっており、外部人材の登用が少ないので内部の論理が横行していることではないでしょうか。加えて、異動が恣意的であり、専門性向上につながっていないのではないかと、また問題がある職員もやめさせられませんし、降格までやらないことになっているのではないでしょうか。ということで、昇格の基準が不明確となっているというふうに感じております。 4番目としては、分限処分です。これは、公務の能率の維持及びその適正な運営の確保の目的から一定の事由がある場合の職員の意に反する不利益な身分上の処分を行うものですが、これが職員に基準として明確にする内規がないために必要なのではないかと思っております。 5番目に給与、この給与に関しましては給料表が重複しており、仕事ができなくても昇給するなど、市民目線の視点が欠けていることなど、本当に真剣に人材育成について見直さなくてはならないと考えますが、市長はどのように考えておられますか。 このような課題を解決していくために、最初の質問名張市人材育成方針について質問したいと思います。 現在の方針は、平成16年に作成されて10年経過しております。職員の人材像や職員の能力開発、そして組織的な人材育成の促進など、平成28年度から始まる総合計画の実現のために新たな人材育成基本方針をつくることが早急に求められていると思っております。 職員の意欲を高めていくためにも、新しい人材育成方針がいつごろ作成する予定なのか、お伺いしたいと思います。 2番目の人事評価制度についてですけれども、この目的は職員がその職務を遂行するに当たり発揮した能力及び上げた業績を公正に把握することであり、能力、実績に基づく人事管理を行い、最終的には市民サービス向上の土台をつくっていかなければなりません。 そのために、次の4項目についてお伺いします。 1つは、行政経営との連動性については、成果重視した成果志向型の行政運営を全職員に導入する時期はいつでしょうか。 2つ目、管理職への登用についてですが、能力、成績重視へのシフトを明確化するために管理職昇任試験を導入してはいかがでしょう。 3番目、評価の仕組みや部下が上司を評価する、360度評価を導入することでマネジメント能力やリーダーシップが図られていくのではないでしょうか。 4番、昇格配置と給与について、勤勉手当や給料への反映について、まずどのように考えているか、お聞きしたいと思います。 3番目に、第3次名張市定員適正化計画ですけれども、この適正化計画の基本的な考え方についてお伺いしたいと思います。本年つくる予定になっておりますので、内容をお知らせ願います。 5つ目のテーマは、名張の教育について平成27年度の重点取り組みについてですが、まず市長にお伺いしたいと思います。 施政方針の中で、教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、市長との連携強化を図るとありますが、今までとこれからと4月からとどのように変わっていくのか、お示しいただきたいと思います。 また、平成27年の早期に総合教育会議を設置するとありますが、どのような大綱の策定を目指しているのかもお聞きしたいと思います。 次に、教育長にお伺いしたいと思います。 名張の教育について、最重点取り組みについてお聞きしたいと思います。特に教育委員会の改革についての思いや平成28年度から始まる教育振興基本計画の作成に向けてどのような構想を考えているのか、また学校教育や指導関係については小中一貫教育でありますとか、名張版の中学校区教育や名張版コミュニティ・スクールなどが上げられるのではないでしょうか。 そして、今現在急増する発達支援の人たちを対応する特別支援教育などについてもお聞かせ願いたいと思います。 以上、大きく5つのテーマについて提案や要望をお願いいたしまして、壇上からの質問を終わります。 ○議長(吉住美智子) 市長。  (市長亀井利克登壇) ◎市長(亀井利克) 幸松議員のご質問にお答えをいたしたいと存じます。 大きく5項目についてのご質問をいただきました。 まず、1項目めでございますけれども、地方創生のまち・ひと・しごとについてのお尋ねでございます。 安倍内閣では、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の三本の矢から成る経済政策アベノミクスがこれまで一体的に推し進められてまいりました。こうした政策のもと、一部の経済指標が好転するなど、経済の好循環が生まれ始めているところでございますが、個人消費等に弱さが見られ、特に低所得者層や子育て世帯等の家計、地方の中小企業等に影響を及ぼしていること、また人口減少や高齢化、グローバル化への対応のおくれなど、中・長期的な課題を抱える地方においては三本の矢による経済政策の効果がなかなか行き渡らず、経済の好循環の実現が十分には進展していないとのことから、昨年12月27日に地方へ好循環拡大に向けた緊急経済対策が、そして本年1月9日にはその対策に係る平成26年度補正予算が閣議決定されたところでございます。 このたびの緊急経済対策としての地域活性化、地域住民生活等緊急支援のための交付金には地域消費喚起・生活支援型としまして地域における消費喚起や生活を支援する交付金と地方創生先行型としてまち・ひと・しごと創生法の規定に基づき今後策定いたします地方版総合戦略に位置づける事業に先行して取り組む交付金と2つのスキームがございまして、本市では合計約1億5,000万円が交付限度額として国より示されているところでございます。 なお、地域消費喚起・生活支援型の事業といたしましては、本市では消費喚起効果が高いとして国が推奨しておりますプレミアムつき商品券に加え、子育て世帯を応援するプレミアムつき商品券の発行を現在検討しているところでございます。 また、地方創生先行型の事業につきましては、子ども・子育て支援のさらなる充実に重点を置きながら、地方創生に向けた先行的な取り組みを進めてまいりたいと考えているところでございますが、それらに係る補正予算につきましては本年度内に提案してまいりたいと考えているところでございます。 300億円の上乗せ交付金につきましては、広域活動と現在策定しておりますけれども、平成27年度にずれ込むとこういうことでございますので、それに向けての運動も獲得に向けた運動も展開をしてまいりたいとこんなふうに思っているところでございます。 それから、この総合戦略についての当方の考え方とお尋ねをいただいたわけでございますけれども、私どもといたしましては人口減少超高齢化時代に立ち向かい、地域の活力を創生していくことが未来に向けて躍進するために取り組まなければならない大きな課題であると認識しているところでございます。そのために、新たな産業や雇用の創出を目指し、名張の元気を創造していく、また結婚、出産、子育て、教育がしやすい切れ目のない環境整備に取り組み、若者の定住促進を図る、加えて高齢者が健康で生きがいを持って活躍できる生涯現役のまちを目指していくと大きく3つの観点から本市の総合戦略の策定を進めていきたいと考えております。 いずれにいたしましても、名張躍進の土台づくりにこれらの予算を有効に活用させていただきたいと思っているところでございます。 2項目めの名張市子ども・子育て支援事業計画についてのお尋ねにつきましては、担当部長がお答えをいたします。 それから、名張市市民公益活動についても担当部長のほうがお答えをいたします。 名張市の人材育成方針、人事評価制度、第3次の定員適正化計画につきましての市長の所見を述べよとこういうことでございますが、質問の中で議員のご所見も述べられたわけでございますが、一定議員と意見を同じにするところもあるわけでございます。現在の名張市人材育成基本方針は、市民の幸せの実現に向け市民視点での発想を基本とした職場と職員の変革、知恵の出せる人材育成を目標にその方策や取り組みを示すものとして平成16年3月に策定してきたところであります。 しかしながら、この間、少子・高齢化の進行など社会構造や社会経済情勢の変化とともに自治体運営においても市民主権のまちづくりが基軸となるなど、その時代に応じて市職員の果たすべき役割や職員像は大きく変化してきております。 こうしたことから、これまで以上に行政サービスの高度化に伴う専門的な能力、新たな課題に積極的に取り組む創造力、状況に適切に対応できる柔軟性など、市民の期待に応えられる職員の能力開発と資質向上を目指し、新しい時代に即した新たな人材育成基本方針の策定に取り組んでいく必要があり、平成27年度中にまとめていかなければならないと考えています。 次に、人事評価制度の全職員への導入時期についてでございますが、現在当市で行っておる人事評価制度は業績及び能力態度の2つの項目について評価を行っておりますが、この成果主義を具現化した業績を評価するために副室長級以上の職員において目標管理制度の手法を活用しております。今後、この制度を早期に全職員を対象に実施していけるよう引き続き検討していきたいと思っております。 次に、管理職への登用につきましては、管理職昇任試験制度の導入といったことの具体的ご提言もいただいているところでございますが、能力や意欲のある職員を積極的に管理職に登用することにより組織の活性化と行政運営の効率化を図ることからも、まずは人事評価制度の適正な運用とその人事評価結果による昇格の反映方法について今後検討していきたいとこれ考えております。 また、人事評価の方法の一つとして360度評価についてもご提言をいただいたわけでございます。これにつきましては、上司が部下を評価するといった一方からの評価だけではなく、部下が上司を評価、つまり多面的な評価によって評価自体の客観性と公平性の確保といったことのほか、室長がみずからマネジメントを振り返る機会となるといったことも考えられますことから、導入の先進事例にも学びながら今後の検討課題とさせていただきます。 次に、評価結果の勤勉手当や給与への反映につきましては、ある程度評価の習熟度が高まり、評価者の評価にも一定の信頼が置けなくてはなりませんが、頑張った者が報われるという職員の意識改革を進め、職員のモチベーションを高めていくためにも将来的に評価結果を勤勉手当等に反映させていきたいと考えております。 いずれにしても、このままではいかんという意識は強く持っております。第3次名張市定員適正化計画につきましては、現在策定を進めている段階であり、平成27年度半ばに策定をいたしたいと考えてございます。 教育についてのご質問をいただきまして、市長の所見ということでいただきました。本定例会の開会日に施政方針でも述べましたとおり、本年4月1日、地方教育行政の組織及び運営に関する法律が一部改正され、いわゆる教育委員会制度の一部が変更されます。制度改革により平成27年度より大きく変わることは、首長と教育委員会が教育政策を公の場で議論する総合教育会議を市長である私が主催すること、また平成27年度中に総合教育会議で教育委員会と協議調整の上教育に関する大綱を私が策定することであると考えております。 このようなことから、これまでは教育行政を専ら独立した教育委員会で進めておりましたが、今後は私も積極的に意見を述べ、教育委員会で十分協議調整を図ってまいりたいと考えております。しかしながら、政治的中立性の確保の観点から教育行政に係る最終的な執行権限は引き続き教育委員会にあるということもご理解を賜りたいと存じます。 大綱の策定でございますが、市の総合計画及び子ども教育ビジョンは、平成27年度が最終年度となっております。子ども教育ビジョンは、総合計画の教育分野の行動計画と位置づけておりますことから、総合計画をもとに子ども教育ビジョンの指針となるように総合教育会議で教育委員会と十分協議調整を行って大綱を策定してまいりたいと考えているところでございます。 当方からは以上です。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 平成27年4月から施行されます子ども・子育て支援新制度につきまして幾つかのお尋ねをいただきましたので、私のほうからお答えさせていただきます。 まず、認定区分でですが、新制度では実施主体が市町村となりますが、その市町村が保護者の申請を受け、客観的な基準に基づき保育の必要性をお認めさせていただいた上で給付を支給する仕組みとなります。このことから、それぞれの家庭事情に応じて保育所や幼稚園などどのような施設でサービスを受けてもらうかを認定する必要があります。 その上で、幼稚園の利用者には1号認定を、満3歳以上の保育所の利用者には2号認定を、満3歳未満の保育所や地域型保育の利用者には3号認定を行うことになります。 続いて、支援事計画における具体的な確保方策についてです。 支援事業計画は議員がご紹介いただきましたとおり、平成27年度から5カ年の子ども・子育て施策の必要量とその確保量を示したもので、今回改訂をさせていただきましたばりっ子すくすく第3次計画に盛り込まさせていただいております。その必要量に対する確保方策としましては、民間保育所の施設整備や地域型保育事業である小規模保育事業、事業所内保育事業、家庭的保育事業などで対応していきたいと考えております。 また、東部保育所の移転改築とあわせてマイ保育ステーションを開設する予定であることから、計画にもあります地域子育て支援拠点事業として名張版ネウボラの充実を行ってまいります。さらに、既存の事業の充実や今後幼稚園の認定こども園への移行などを図ることで必要量の確保を目指していきたいと考えております。 最後に、待機児童への対応につきまして、これからご審議をいただきます当初予算にも関係してまいりますが、新制度に基づき4月から新たに事業所内保育事業が新設され、従業員の子供以外に地域枠として受け入れいただくことは先ほどもご説明をさせていただきました。また、これまで認可外保育所施設として運営されておりました施設が小規模保育事業に移行されます。さらには、定員増加を伴います民間保育所の施設の整備などを行うことで対応を図ってまいりたいと考えております。 こういった事業を平成27年度中に実施をさせていただきまして、これらによって受け皿としては100名程度の増員が期待されるものと考えております。 ○議長(吉住美智子) 地域部長。 ◎地域部長(奥村和子) それでは、私のほうからは3点目の名張市市民公益活動についてのお尋ねにお答え申し上げます。 名張市のまちづくりは、区や自治会、地域づくり組織といった地縁組織の取り組みをたて糸、テーマ型の市民活動の取り組みをよこ糸に例えまして、このたて糸とよこ糸を織りなすことで一つの名張の町という美しい布をつくっていこうという考えから、2つの施策の推進はどちらも重要なものであるという認識で取り組んでまいりました。 名張市の市民公益活動推進の取り組みは、地域づくり組織の推進に係る取り組みとともに平成15年度の市民活動率先協働事業のスタート以来、10年以上にわたりまして進めてまいりました。その間、ゆめづくり地域予算制度などの取り組みが全国的にも有名となる一方で、議員のご所見のように少し施策が目立たなくなってきたということも事実でございます。 このような中、市民活動団体同士、市民活動団体と地域づくり組織や事業者等の連携により市民公益活動の取り組みは発展の可能性を大きく秘めたものであるとの認識から、外部の有識者等にもご意見をいただきながら、昨年10月にアクションプランを作成したところでございます。今まで行われてきました施策を検証いたしまして、見直しあるいはまた今後の施策展開に係る方針を立て、より効果的に施策を進めていこうとするものでございます。 議員からも、施策評価がCランクというふうなご指摘もいただいたところですが、アクションプランの作成過程ではこれまで実施してまいりました補助金事業や委託事業の取り組みについて、効果と課題を検証いたしました。特に提案公募型補助金事業につきましては、公益活動への参加の機会、また団体の活動基盤の確立や強化、さらに活動の拡大などの効果がございましたが、一方では効果検証の指標設定が難しいこと、費用対効果の面などから一定の見直しの必要性が明らかとなりました。 また、委託事業につきましては、募集事業あるいは実施事業ともに内容の硬直化が指摘を受けております。手法の見直しも必要かなというふうに思っております。 こうした課題解決のために、アクションプランにはご紹介のございました3つの目標を掲げております。1つ、市民活動の活発化を図るとともに市民活動団体のための環境や基盤をつくる、2つ、市民活動団体による公益活動を促進する、そして3つ、多様な主体が連携協働できる仕組みをつくるというこういった目標を掲げまして、特に来年度平成27年度につきましては地域づくり組織と市民活動団体や企業をつなぐ中間支援組織としての市民活動支援センターの役割強化について検討してまいりたいと考えております。 さらには、市民活動団体が持つ技能やノウハウを生かし、市に政策提案ができる事業の創設などを考えております。これまでの事業のように、1回のプレゼンテーションで決めてしまうのではなく、両者が団体さん同士の両者が協議を重ねまして事業化を図るもので、こうした事業を丁寧に組み立てることで平成28年度を目標に実施していくことによりましてより充実した市民公益活動の促進を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(吉住美智子) 教育長。 ◎教育長(上島和久) それでは、私のほうに名張の教育についてというご質問をいただきましたので、お答えをしたいと思います。 まず1点目の教育委員会制度の見直しについてお答えをいたしたいと思います。 先ほど市長のほうからも答弁申し上げたとおりでございますが、今回の教育委員会制度の見直しは教育の政治的中立性あるいは継続性、安定性を確保するために教育委員会を執行機関とする従来の制度の根幹は残しておきながら、教育委員会における権限と責任を教育長に一元すること等で責任の明確化を図るとともに、教育委員会の運営の活性化、透明化を実現し、教育を取り巻くさまざまな課題により迅速、的確に対応していこうとするものであると認識しているところでございます。 本市では、これまでも市長との連携を十分に図りながら、私ども教育委員会が教育行政の重責を担当してまいりましたが、今回の制度改正の趣旨を生かし、総合教育会議や大綱の策定等を通じて引き続き連携体制の強化を図りながら市民の皆様の生涯を通じた豊かな学びや未来を担う子供たちのために教育行政のさらなる充実発展に取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。 次に、新しい教育振興基本計画、子ども教育ビジョンの策定についてお答えをしたいと思います。 子供たちを取り巻く環境が大きく変化する中で、国におきましては教育の再生を最重要課題に掲げ、幼児教育の無償化や小中一貫教育の制度化、次期学習指導要領の改訂など、さまざまな観点から教育改革に向けた取り組みが進められております。 また、子供たちが課題の発見とその解決に向けて主体的、協働的に学ぶ学習、いわゆるアクティブラーニングの推進やきめ細やかな指導体制の整備、個別の教育課題への対応など、小・中学校における教育の質の向上を目指した取り組みが重点的に検討推進されております。さらに、地域活力創生の観点からは、郷土を愛する心の醸成や自然や伝統文化を大切にする教育の充実等にも力を注いでいくことが重要になってきております。 これらの国の動向をしっかりと見据えた中で、新たに設置されます総合教育会議での協議等を踏まえながら、まずはこれまで進めてきた事業や施策の成果と課題についてしっかりと検証を行い、教育の先進都市名張の実現を目指した新たな計画策定に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 そのような中で、名張市におきましてはこれまで子ども教育ビジョンに掲げておりました保、幼、小・中、高が連携する縦の連続した教育から新たに小中一貫教育への移行を検討してまいりたいと考えているところでございます。具体的には、就学前教育、保育から義務教育へのスムーズな移行と中1ギャップとそれに伴う不登校の増加等を積極的に解消し、豊かな学ぶ力を育むための小中一貫教育のカリキュラムを作成するとともに、まずは1つの中学校区をモデル校区として指定し、実施に向けた具体的な整備を進めてまいりたいと考えているところでございます。 また、学校、保護者、地域、関係機関の横の連携につきましては、名張市版学校支援地域本部事業を発展させ、従来ある学校評価制度、学校評議員制度と融合することを検討してまいりたいと考えております。これまで培ってまいりました縦の連続、横の連携を踏まえて、新たな名張市版コミュニティ・スクールの体制等についても検討し、小中一貫教育の実施とあわせ順次取り入れていければというふうに考えているところでもございます。 次に、特別支援教育にかかわってご質問をいただきました。 まずは、特別支援学級に在籍する児童・生徒の数は年々増加をしておりまして、10年前の平成17年度に比べますと在籍する児童・生徒数は約2.6倍、学級数は約1.6倍というふうに増加をしております。そのような中で、特別支援学級におきましては担任を中心として児童・生徒の実態把握を的確に行い、個別の指導計画を活用しながら、個に応じた支援を構築しているところでございます。また、支援の充実を期しまして、各学校においては教職員の指導力の向上に努めているところでございます。 さらに、各学校に置かれております特別支援教育コーディネーター、それぞれ別に配置というんですか、小・中学校をブロックに分けましたチーフコーディネーターとも連携をさせていきながら支援の充実を図るとともに、今後も教育センターにおける研修の充実等を図ってまいりたいと考えているところでございますし、さらには子ども発達支援センターとの連携を深めていくことも大事かと思っているところでございます。 さらには、普通学級に在籍します特別な支援を要するいわゆる発達障害等を含めた子供も含むわけでございますけども、この状況も児童・生徒数が相対で減っている中でこれに該当する子供の数が年々増加をしておりまして、特に最近の状況の中では小学校の低学年においても授業がきちっと学習の規律に伴って進められるのが難しくなっている学級もあるわけでございまして、こちらにつきましてはより早い時期からきちっとした専門的な処置、対応、指導等をやっていかないとなかなか集団生活がうまく進まないということもございます。 これらにつきましては、教育を中心としまして、保健・福祉・医療もしっかりと連携をとってやっていくことが必要ではなかろうかなと思うところでございまして、今後の大きな教育の中にこの発達障害等を含む特別支援教育の充実が大変求められているところではないかなと思うところでございます。 以上、ご答弁申し上げました取り組みはいずれも今後の教育行政を推進していく上で非常に重要な、また将来の名張を担う人づくりの核となる取り組みであり、平成28年度に向けて策定を予定しております新しい教育振興基本計画はその道しるべとなる計画にしたいと考えているところでございます。 そんなことで、来年度は例年にも増して重要な位置づけの1年になるものと認識しているところでございますが、地域や各種団体、関係機関等の皆様、また小・中学校や市長部局との連携を密にしながら、教育委員会職員が一丸となって本市の教育の振興、発展に全力を挙げて邁進する所存でございます。議員の皆様方の一層のご支援、ご協力をいただくようにお願い申し上げます。 以上です。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 親切な回答を一応皆さんからいただいたというように思っております。 それでは、再質問で1番の地域住民生活等の緊急支援のための交付金事業ということで、先ほど市長のほうからお話いただきまして、回答いただいたわけです。方向性についても一応確認させていただきましたし、今回の交付金が1億5,000万円の費用でやっていくようなことも伺ったなというふうに思っておるわけですけども、その中で地域消費喚起・生活支援型と地方創生の先行型、この考え方も一応お聞きしておりますので、後日全協で詳しいことはお話いただけるんだろうというふうに思ってますので、きょうのところはお話できる範囲で結構なんですけども、一応私もこれに思いを先ほどちょっと言わせていただいたところあるんですけど、具体的に例えばプレミアの商品券ですと、子育て関係にも行けるし、ほかにもいろんな使い方があるんですけど、その辺は大体どんな形で今考えておられるかというところは言っていただけるでしょうか。
    ○議長(吉住美智子) 企画財政部長。 ◎企画財政部長(森岡千枝) 交付金の活用方法ということで、具体的にということでご質問いただいておりますが、さきに市長のほうからもご説明申し上げたとおりでございまして、具体的なことにつきましてはまた本定例会中にご説明申し上げる機会を持ちたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 一応は、この当初予算が今出て、この1億5,000万円のこういった地域経済の対策事業がこれから打てるなということで、非常に喜ばしいことですので、またこの1年間かけて総合戦略というのをつくり上げていくということになるわけですけども、ここで市長にお伺いしたいんですが、去年10月に全国172の自治体が福祉ユニットという形で市長が代表、世話人でやっておられて、そういったところからいろんな人口の分析ビジョンでありますとか、総合戦略に向かってのアドバイスというんですか、支援をしていただくということになっておるんですけど、どんな形で具体的にやっていただけるんでしょうかね。 ○議長(吉住美智子) 市長。 ◎市長(亀井利克) かねてから福祉自治体ユニットという団体を立ち上げてございまして、そこでは170ぐらいの自治体が参加をいただいております。特に、これまで高齢社会が急速にやってくる、その対応、対策についてのいろんな取り組みをこれまで厚労省とともに勉強してきたところでございますけれども、ただそんなことやっておったんだけではこの高齢者を支える人口がこれだけの急速に減る中で大変なことになるということで、やはり子供子育てを含む人口減少に立ち向かう自治体連合というものを立ち上げて、これからその部分も勉強していかなければならないということで呼びかけをさせていただいたら、200以上の自治体が加盟をいただいたと、これは去年10月に発足を見たわけでございます。 それから後に、首長を対象としたトップセミナーの開催であったり、事務担当者を対象にしたセミナーを開催をさせていただいておりまして、2月中旬に実施した事務担当者のセミナーでは加盟自治体間で地方版の人口ビジョンや総合戦略の策定に向けたグループワークも行ったところでございまして、これは平成27年度にも継続してやっていくということでございまして、その都度国の職員にも来ていただいてやっているとこういうことでございます。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 市長にもお答えいただいたところで、大体1番目のまち・ひと・しごとに関してはこの地方創生に名張も乗っかりながらこれからもやっていくというような形をお聞きしたなと思ってまして、一番に関してはこの辺で終わらせていただいて、2番の名張市子ども・子育て支援事業計画についてお話を承りたいと思います。 一応先ほど部長のほうから1号認定、2号認定、3号認定、こういった形で一応市民の皆さんから認定を受けてやっていくということなんですけども、この事業計画で見ますと大体必要量の見込み、それから確保数という形で保育所と地域型の保育、ほぼ充足してるかなと思うんですけども、一応とりあえず今のところマイナスも考えておられるので、このマイナス部分に関してはどんな対応していくのか、その辺ちょっとお聞かせ願えますか。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 必要量のニーズ調査の中で出したのは、まさしく現在の問題となります待機児童であります特にその待機児童の多いゼロから2歳の子供さんのところの受け入れということになります。そういう部分につきましては、保育所の増築に伴いましての受け入れも必要でしょうけども、そういう地域型保育の部分での家庭的保育であったり、小規模保育であったり、事業所内保育、こういった部分の受け入れをもう少し考えていきたいなというふうに考えております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 1号認定、2号、3号含めてこれから市のほうで認定していただきながら一応的確な処理をしていっていただきたいわけですけれども、ここの今待機児童が2月1日現在で145人という形が出ておるわけですけども、これが4月1日になるととりあえず0になって、それからまたふえていきながら先ほどの話ではありませんけど、小規模の保育事業で10人程度、それから事業所内の保育で5人ないしは10人ぐらい、そしてひまわり保育の小規模のほうで10人程度、それから東部保育園で40人という形でしながら、あと民間の保育所とか幼稚園を使って100人程度という形で今平成27年度は考えられておるんですけれども、その中で民間保育所の体制整備にかかっての施策として保育士の宿舎の借り上げ支援制度とかいろいろ支援のほう用意してると思うんですけど、その辺はどんな形で考えてくれてますか。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) これは、県の補助を受けて宿舎の借り上げの補助をさせていただくという制度で、本年度からさせていただいております。本年度は年度途中ということもございましたので、その申し込みがございませんが、来年度になりますとちょっと手を挙げていただいている法人さんもございます。基本的には、法人さんがその民間のアパート何かを職員用に借り上げをしていただきまして、その分に対する家賃の一部を市が負担させていただく。 ただ、民間さんに雇われる職員さんにつきましては雇われてから5年間ということになりますので、新人さんですと5年間宿舎の借り上げが可能ですけども、もう既に2年ほど経過しているということですと、あと残りの3年間がその対象となるわけです。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) それから、もう一つ午前中も出た家庭的保育のところで追加でお話を聞いていきたいんですが、家庭的保育でこれから新しく平成27年度目標を設定されとると思いますけども、現状は問題点があると、その問題点に関してはやっぱり家庭的保育をやっていくのに金額的なところ、そういったベースの支援をやはり改善していかなきゃならない、見直していけばならないということなんですけども、その辺はどんな考え方があるんですか。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 家庭的保育の経費につきましては、現在委託料としまして児童1人当たりに月額6万円、それからその補助をしていただきます家庭的保育補助者という方を雇ってもらうんですけども、この賃金としては時給で950円、1月に換算しますと20万円程度、こういったものを支払いさせていただいております。 平成27年度からは、安定的に事業を実施できるように委託料を初め家庭的保育補助者の時間単価や保育室を借り受けたときの賃借料、こういったものも見直しをさせていただいて、現在平成27年度当初予算も計上させていただいておるところでございます。 運営に対する支援につきましては、さらなる強化を図っていきたいと考えております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) ぜひ家庭的保育のそのお金のやっぱり不安が一番申し込みがふえないということになってますんで、ぜひ改善をしていただきたいなと思います。 それから、あともっとふやす方法として民間の保育所、また公立の保育所、特に赤目、錦生、こういったところの空き部屋を利用してもっとふやしていくという方法があるんですけど、それに関してはどんなかと思っているんですかね。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 赤目、錦生がおっしゃるとおり定員に満たない受け入れをしております。ここにつきましては、いろんな方策があると思います。低年齢児を受け入れるための施設の改修を伴う場合もございますし、人を入れることで幾らかの受け入れが可能だということもございます。そういった部分につきましては、職員の人員の配置を再度見直しをしながら受け入れを少しでも多くできるように検討させていただきたいと思っております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) ぜひ補正でこの対策がとれるような形でひとつよろしくお願いしたいなというように思います。 それから、もう一つは今の幼稚園の認定保育園のことですけども、この辺に関しましてはどのような考え方でおるのか、ちょっとお聞かせ願います。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 幼稚園、特に私立につきます認定こども園の整備につきましては、新聞紙上でも以前にその公定価格の金額が少ないということで認定こども園が新制度になったときにその新たな認定こども園として運営できるかということの部分についてはなかなか難しいというようなことの記事も載っておりました。それを踏まえて、国のほうでも公定価格の見直し等、制度の緩和をしたようなことが最近出されておりますので、その部分につきましては法人さんとも話し合いをしながらなるべく早い目に取り組んでいっていただくということで、ただ現状としましては平成27年度については様子見というようなこともございますが、その部分についてはこちらも協議をさせていただいて、新たな情報も踏まえて協議させていただきたいと思っております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 一応1年間、平成27年度で大体100人ぐらいを解消できる人数、そして平成28年度に向かってはこういった認定保育園を市としてもやっぱり積極的に民間の方にやっぱりお話をしていけるようなそういった支援をしていただきながら、最後もう一回保育士の確保策という形でどんなことを今考えているのかというのをちょっと聞きたいと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 子ども部長。 ◎子ども部長(杉本丈夫) 保育士の確保につきましては、これまでからもいろいろとさせてはいただいておるんですけども、なかなか例えば公立の場合ですと臨時職員の募集をしたら、その分だけまたやめられる方もいろんな事情があっておられるというようなこともございます。 今後につきましては、三重県では4つほど養成の施設がございます。大阪のほうでは二十数カ所、奈良にもございます。こういったそういう養成施設のほうにも積極的にPRをさせていただくのとともに、名張市のほうで夏ぐらいにそういう就職のフェアというようなものも、これは民も含めたものですけどもさせていただくというようなことも考えていきたいと思っております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 一応、今回の事業計画を5年間やっていく、平成27年度はスタートです。待機児童解消というのは、本当に子育ての世帯の方からは要望されて、今回の議員のほうから3人ここに一般質問通告しているという状況ですので、次の待機児童対策は次へバトンタッチしまして、私はここで一応終わらせていただいて、3番目の市民活動促進活動、アクションプランのほうについて送らせていただきます。 先ほど部長のほうからこのアクションプランの話の中で課題をちょっと言ってもらいました。その課題の中で、私が思っているのは地域づくりとそれから市民活動というのは縦と横の関係の中でこの名張市のまちづくりを何とか実現していこうやないかと、それから地域づくり組織が縦、市民活動促進は横という形で名張市はやっていかなければならないということからすれば、今の課題でNPOであったり、市民活動団体であったり、新しい公の委託事業でありますとか、提案公募型の事業の補助金でありますとか、やはりなかなかうまくいかなかったということから今度新しくリニューアルしていこうという形でお聞きしたわけですけども、そのリニューアルしていくのに自主サークル等への働きかけとか、補助金事業のリニューアルとか、それから政策提案事業何かがこのアクションプランに掲げられておるんですけれども、こういった事業が本当にうまくいくのか、それに関してはちょっと部長のだからうまくいくんだと、こういうところをちょっと言ってもらいたいと思うんですが。 ○議長(吉住美智子) 地域部長。 ◎地域部長(奥村和子) これからの施策の展開が肝であるというふうに私も認識しております。 課題の整理が一定できた段階で、ではどういうふうな取り組み、具体的に取り組むのが効果的なのかというのがポイントかと思っております。その中では、やはり中間支援組織の強化が一番不可欠かなというふうに認識しております。それはなぜかといいますと、議員からもご所見いただいたように、たて糸とよこ糸をつなぐ出会いの場を中間支援組織がその役割として担うべきであるというふうに思っております。 また、その少し活動団体の数もそんなにはふえてないという実態もございます。市民活動支援センターへの登録団体数が今現在58というふうな数字でございます。総合計画で目標としている数字よりも低いような結果でございます。 ただ、活動団体が市内の中でないのかというとそうではなくって、例えば社協さんに登録いただいているボランティア連絡協議会、そういうふうなボランティアセンターへの登録数は165ございます。また、個人でボランティアセンターへ登録いただいている方は366人というふうな数字もございます。 さらに、私が一番注目しておりますのは、市内にございます公民館の自主サークルの数でございます。これが何と637ございます。こういった公民館の自主サークルが今は自主サークル、社会教育団体ですよというふうな域の部分でございますが、少し意識を変えていただくことによって公益活動を担っていただける団体に成長いただけると私は期待しております。その辺をうまく動かすことが我々の仕事かなというふうに思っておりますので、今回のこのアクションプランの目玉としましては中間支援組織を強化して、そういった公益活動の促進の市民の方をふやしていく、そしてだんだんといい町、自分たちの町は自分たちで、そういった生涯現役社会を目指すのがこの一番の目玉、ポイントというふうに捉えております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 今、ボランティアの登録がこの二、三年ちょっとどうなっているかというのをちょっとお聞きしたいんですけど、そういうボランティアの登録も含めて名張への市の情報交流センターという拠点から本当にこの市民公益活動がよくしなければこれからの名張市の市民活動団体が困ってしまうというような形になりますから、そういった意味ではこのアクションプランの5年後を目指して、どんな形で考えているのかということも含めて、そういう形でちょっとお話だけ。 ○議長(吉住美智子) 地域部長。 ◎地域部長(奥村和子) 先ほどもお答えしましたけども、名張市のまちづくりには地域のたて糸と市民活動団体のよこ糸が布を織りなすことで成熟するというふうに捉えております。そこは、もう議員と同じ意見かなというふうに思っております。 地域だけで解決できない課題を市民活動の専門性、パフォーマンス力によりましてうまく解決できる、もう地域によってはそれを実際やっていただいているような地域もございますので、そういった好事例をほかの地域の紹介しながら、市民活動団体さんのやる気を十分熟成していきたいなというふうには思っておりますし、今後名張の町の発展には欠かせないそのポイントであるというふうに捉えております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 地域部の中でも、この市民公益活動、ちょっと地域づくり組織に隠れて日の当たらないと、みんなでもっと積極的にアピールしていただきながら、やっぱり議会にもいろんな報告も進捗状況もしていただきながら、本当に頑張っていただけるような形を市民の方にアピールしてほしいです。 それは、武庫川の大学の中川教授、いろんな講演で私聞いてるんですけど、今のその市町で5年後にはコミュニティーは崩壊すると言われとるわけですよ。私は、名張でそんな崩壊何ていうのは、今の状況であればなってはならない。ですから、そのためにも地域づくりと市民の公益活動で支え合っていく形をぜひともつくっていただきたいなというように思ってますので、よろしくお願いしたいということで3つ目を終わらせてもらって、4番目の名張市人材育成方針と人事評価制度、そして第3次の定員適正化計画についてお話を質問させていただこうと思います。 これにつきましては、先ほど壇上の質問に対して一応答えていただいたわけですけれども、名張市のまず人材育成方針、これは内容がちょっと言っていただけなかったんですけど、私はこの中にぜひとも入れてほしいのは、まずは総合計画をやるんですよ、その中で12月の一般質問でしましたコンプライアンス、ここをしっかりとやっぱり守っていくんですよというようなところは今の私たち職員さんにはぜひともこの人材育成の中に柱に入れていただきながら、この人材育成方針をつくっていただきたいというように思っているわけですけども、そういった意味合いでは総務部長、いかがですかね、そこのところ。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) おっしゃっていただいたとおり、コンプライアンスの問題もあります。そういったことは、当然基本的なことでありまして、そういったことを基本には据えながらではありますが、やはり長期的に私どもとしては長期経済的な低迷によりまして財政が緊縮している、あるいは定員を削減しているといった状況の中で、市の職員のモチベーションが下がってきていると、それを維持していくことが職場のマネジメントとして大きくかかわっていくんではないかなというように考えてます。 そういったことでは、定員削減によって1人当たりの業務量が増加するといったことの中で組織、職場を活性化させていくためにといったことで新たに人材育成基本方針を策定していきたいというふうに考えてます。 また、職員の人材育成がより効果的、効率的な業務遂行を可能とする職場環境づくりといったことにも目を配りながら、そういったことの中で方針を策定していきたいというふうに考えてます。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 人材育成方針という一つの柱とそして人事評価成果というもの、それからこれから第3次の定員適正化計画、この3つはやっぱり私は回していくことが今名張市の職員の人材育成という形においては本当になくてはならない3つをトライアングルというふうに私は思ってるわけです。 ですから、この辺のところを早く見直していただいて、本当に先ほど市長が言ってましたけど、やっぱり頑張ればそれが報われる、こういったものにしなきゃいかんわけです。そういう中には、今人事評価制度が行政目標とそれから実際の能力態度、こういうところがばらばらになっているところで報われない、反映されていないということを言ってるわけです。 ですから、そういった意味合いで先ほど4つの人事評価制度を質問したわけですけども、それに関してはいろいろ4つ言っていただいたんですけど、検討もしていただくというような形でご回答いただきました。特にこの中で総務部長としてはこの人事評価制度、ともかくこんな思いでやっていくんやというような考え方がまず聞きたいんですけど、その辺はどうですか、部長。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 人事評価制度につきましては、昨年度の地方公務員法の改正の中でそういったことも位置づけられておりまして、能力及び実績に基づく人事管理の徹底といったことの中で人事評価制度を導入しなさいということで地方公務員法が一部改正されています。それが2年以内に施行、施行するということになっていますので、平成28年度から施行されるのかなという想定はしておりますが、その中で先行して私どもは平成21年度から一部人事評価制度も試行的に導入して取り組んできている状況にあります。 これを本格的に全職員に広げていくということで的確に運用していくということでありますが、先ほど市長が申し上げたとおりその人事評価の結果についても適切に今後は生かしていく必要があるのかなというふうに思ってます。 その中では、先ほどからも議員からもご所見をいただいてますが、総合計画に基づく施策、それぞれの施策あるいは事業の推進といったことでそれらを実現するためにはやっぱり上司と部下が目標を持って、組織の目標といったものを共通認識のもとで個人の目標設定、職務の目標設定をしながら職員一人一人の目標を明確にすることで意欲の向上を図りたい、そして目標の達成と組織のマネジメント体質の強化を狙いとしているというところであります。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) ひとつ総務部長、本当によろしくお願いしたいなというように思ってます。 この中で特にちょっと確認しときたいのは、先ほど管理職昇任試験をすぐには導入できないということでしたけど、私もこれ皆さん5年ですけど、ほとんど皆二、三人変わってるんですよ、はっきり言ってということは、ほんまに1年か2年ぐらいで皆さん変わるわけですよ。そうじゃなくって、我々民間からすれば、もう今30代、40代が部長ですよ。それで、少なくとも50代ぐらいに優秀な部長がここにぽんと救えるような、こういったものにこれからつくり上げていこうやないかという形をぜひ皆さんで討議していただいてやっていただきたいと思うんですけど、それはいかがですか。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 本格的な人事評価制度が本格的に運用できるようになれば、一定のその成果、評価を積み重ねた上でおっしゃっていただくように若手の登用といったことも今後はあり得るというふうには考えてますので、まずはこの人事評価を確固たるものに築き上げていく必要があるかなというふうに考えてます。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 人事評価制度を確固たるしてください。今の分は形だけです。中身をやっぱりきちっと入れるという形をひとつお願いしたい。 それで、第3次の定員適正化計画、この考え方なんですけども、やはり考え方は総額の人件費というものはきちっとして、そして職員を減らすばっかりじゃなくって、この総合計画を実現するためにどの部に何人必要でという形をとっていかないと、もう正職員さんが減るばっかりなんです。臨時職員がふやすという形じゃなくって、やっぱり臨時職員さんは減らしていく、そういった総合計画に従った職員の定員の適正化計画をつくるんだという形がなければ、今回5月ぐらいに提案してもらっても非常に意味がないんですけど、その辺はいかがですか。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) おっしゃっていただくように、基本的には総合計画を着実に推進していくためにどれだけの人員体制が必要になるかといったことが重要になってきます。 ただ、総合計画よりもというか、一旦職員を採用すると長期に職員を雇用していくことになります。総合計画をはるかに超えて採用していくことになりますが、そういったことで将来負担にも影響してくるということもありますので、そういったことの中では持続可能な安定した財政基盤を確立し、そして市民満足度の高い市政の推進といったことを目指すといった考えのもとで策定をしていく必要があるんかなというふうに思ってますので、今後は限られた職員数、そして総人件費を考慮した上で個々の職員が持つ能力をさらに高めていく、そして組織としての業務水準の維持向上を図るといったことと、それからこれまで以上に正規職員、そして臨時職員ということも言われましたが、正規職員とこれから再任用職員の活用といったことも十分踏まえながら適正な人員配置、そして適正化計画、そういった計画をつくっていく必要があるのかなというふうに考えております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) このお話の中で3つちょっとまとめて、この人材育成の話をさせてもらいました。 今の話の中でおっしゃった採用というお話ありました。今の名張市の職員の採用ですけれども、やはりその外部人材の登用がないという話をしましたけど、やはりそういったものも積極的に取り入れていく、それから新しい人の試験方法も、我々民間やったら1次試験があって、2次試験の面接は幹部クラスじゃなくってマネジャー、現場の責任者、そして第3次は幹部が面接するというような感じで、3段階置きながら優秀な方をとっていくというような形をやっぱり採用だったら考えるんですけど、まず採用に関してはそういった形をとる、そしてやっぱりやってきた方に関しては先ほど言ってましたけど分限処分、こういった形もきちっと基準を明確にして、皆さん職員さんわからないから、やはり指針をつくって実施要領をつくるとか、そういうような中でしながら採用とそういうようなものを組み立てていくというようなことが必要だと思うんですけど、その辺は部長いかがですか。 ○議長(吉住美智子) 総務部長。 ◎総務部長(夏秋佳生) 職員採用のことでもいろいろとご所見もいただきました。私どもも、積極的にその優秀な職員といいますか、特に求められる能力の持った方については任期付職員としての採用を行っているところでありますので、そういったこともあわせて積極的に優秀な人材を集めていきたいというふうに考えてます。 それと、分限処分についてもご質問いただきました。分限処分については、もう十分ご承知をいただいていると思うんですが、あえて紹介させていただきますと、公務の能率の維持及びその適正な運営の確保と目的から一定の事由がある場合においては職員の意に反する不利益な身分上の処分を行うことということでございます。したがって、今後は特に先ほどから申し上げてます人事評価制度の中で連動させていくということも一つの考え方だと思ってます。 そういったことでは、その人事評価制度の中で例えば評価勤務成績が最も下位の職員のあったからたちまちどうかということでたちまち分限処分に持っていくといったことも考えられますが、そういったことではなくて、やはりその人事評価制度の中で下位にあった処分については一定の注意、指導を繰り返しながら行っていく必要があるというふうに考えてますし、その上で一定の指導も行いながら経過を見た上で、その上で改善されていない場合については、場合によっては過去の評価も含めて相対的に見てそういったことも考えていく必要があるという場合もあります。 そういったことでは、その人事評価制度の運用とあわせておっしゃっていただくように分限処分の基準についても今後検討していく必要があるというふうに考えております。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) この職員さんの責任のトップは市長でありますから、市長にできるだけやっぱり今の頑張れば報われるシステムをきちっと遂行していただくようにお願いしまして、最後の名張の教育についてお話をさせていただきます。 先ほど市長と教育長のほうから一応お話いただきましたんで、教育委員会の改革についてはこの4月から始まることですので、また6月にその続きをやらせていただきたいなというように思ってます。教育長のほうには、ことし平成27年度の重点取り組みをちょっと言っていただきました。 このビジョンの中にいろんな項目も入れていただくようなことを聞きました。小中一貫という形を入れながら、中学校区の教育に関してモデル校をつくっていこう、そして地域と連携の中で学校に名張版のコミュニティ・スクールをつくっていこう、こんな話を聞かせていただいて、これからちょっと名張ももっと変わっていくよと、本格的にという形をイメージさせていただきました。 ちなみに私どもは4人の会派の心風会で、この間福井県と福井市の教育委員会に行ってまいりました。そういうところできょうちょっと教育長にお話ししたいんですけど、教育長は福井の教育に関してどのような分析をされているかというのをお聞きしたいんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(吉住美智子) 教育長。 ◎教育長(上島和久) 私も、福井市の教育長とは大変懇意な仲でございまして、いろいろ福井市の状況も情報としては聞かせてもらっているところでございます。 私が思うところで、これは私の思いだけでございますけども、福井の教育はよく言われるのは当たり前のことを当たり前にやっているだけであるとよく教育長自身もおっしゃってくれてます。しかし、私は実はそうではないのではないかというように感じているところもございます。 福井県の教育を支えている二本柱の一つには、三世代同居で養育経験のある祖父母とともに子供を教育しているという安定した地域、家庭環境があるということが一つ、そしてもう一つが教師の指導力の高さではないんかなとこのように思わせていただきます。県民性というか、中では真面目に教育に取り組む風土がありまして、その中で研修や教科研究などの活動が非常に活発、そして教師同士がしっかりとつながる仕組み、環境をつくっているというふうに聞かせてもうてるところでございます。 そんな中で、やはり私どもとしましても、やはり福井県のあるいは福井市のやっていることのよさを十分名張市としても取り入れていかなきゃならないというふうに思っているところでございまして、やはりそれを名張に置きかえたらどうなってくるんかということをきちっと名張市版の教育のあり方ということをしっかりと実態に即した中で、そして将来を見据えた子供たちにどんな教育をしていかなきゃならないのかというビジョンをきちっと立てて、そしてそれを現場また関係の皆さん方にもご理解いただきながら、子ども教育ビジョンにうたってありますように名張の子供は名張市民みんなが育てていくというこのことを原点に取り組んでいかなきゃならないというふうに考えているところでございます。 ○議長(吉住美智子) 幸松孝太郎議員。 ◆議員(幸松孝太郎) 本当に我々4人、福井のまざまざと見せつけていただきました。そういった意味で、名張の教育に本当に現場の方と含めていろいろこうだったよ、ああだったよと言いながら、名張の教育に少しでも役に立つような形で持っていきたいなというように思ってます。 ちなみに、先週NHKのナビゲーションで福井の放映がございました。ですから、こういった意味合いで私どもも全然知らないんじゃなくって、ちゃんとそういった先進地域のこともちゃんと入れながら、名張の教育の中に先進的な名張の教育という形で生かしているというように私は思ってますけれども、そういう中で最後に教育長がおっしゃっていただきました特別支援教育のこのものに関しては、本当にやらなければこれは非常に大きな責任を感じているという形で感じますので、私も百合が丘小学校の学習支援に入ってるんです。低学年の1年、2年入ってます。まさに教育長言われたことを実感で肌で感じているもんですから、これは本当にぜひともこの4月からそういった意味合いでコミュニティ・スクールの名張版もつくっていくと同時に、この特別支援教育に関しても本当に力を入れていただきながら、名張の教育を目指していくというふうなことをお願いしてまして、一般質問を終わらせてもらいます。どうもありがとうございました。 ○議長(吉住美智子) 一般質問はあすも引き続き行うこととし、本日はこれにて散会いたします。     午後3時27分散会           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~議長は、この会議録をつくり、署名者とともに署名する。 議 長 議 員 議 員...